NauticamがNEX-5N用水中ハウジングをアナウンス

NauticamがSONY α NEX-5N用の用水中ハウジングについて発表しました。新しいハウジングは10月発売だそうです。まあ、日本はもっと後になるでしょうけど。

Nauticam NEX-5N用水中ハウジングのバナー

なお、NEX-5Nは前モデルのNEX-5とほぼ同じ形のため、既に発売されているNEX-5用ハウジング向けにアップグレードキット(内容は不明)を用意するとのこと。NEX-5を下取りに出してNEX-5Nを買いたい人には朗報です。

カメラメーカー各社が数世代は外形を変えずに中身の性能だけ向上させるようにしてくれれば、この例のように高価なハウジングを買い替えることなく最新機種を使えるようになるのですがね。

ニコンのミラーレスカメラに期待が膨らむ

今朝の日経新聞に「ニコン、「ミラーレス」デジタル一眼を年内発売 」という記事が出ました。

以前にもなぜか野村総研の人が「ニコンがミラーレスカメラの開発を進めている」と口走ったことがありましたが、日経新聞がこれを載せたということは、確定的な情報を掴んだのでしょうかね。ちょうど9月21日にニコンが何かを発表するという噂が出ていますし。

また、続けて「コンパクト型の収益力低下 乗り換え需要狙うニコン」という記事も。これがゲーム機ならヒット作さえ出れば存在感を示せますが、コンパクトデジカメはケータイに太刀打ちできませんからねぇ。

そこで、いよいよ二大横綱の一角のニコンがミラーレスを出してくるとなれば、それはもう期待が膨らみます。水中ハウジングメーカー各社がこぞって製品を投入してくるはずです。かつては「水中撮影ならニコン」という時代もありましたし…。まあ、実物とレンズのラインナップを見てみないと何とも言えませんが。

でも近々デジイチカメラの購入を考えている仲間には「もちょっと待て」と言っとかないと。

コリアンな水中カメラはいかが?

先週、Samsungがミラーレスカメラの新製品を発表しました。

NX200

カメラと言えば日本のお家芸だったわけですが、ひょっとしてこの先はその定義も変わっていくのでしょうかね。なにしろSamsungの営業利益は国内大手6社の合計よりも多いとのことですし。

SAMSUNG 60mm F2.8 Macro ED OIS SSAさて、このNX200で私の目に付いた点は60mmマクロレンズが用意されていること。APS-CのミラーレスというとSONYのαNEXがありますが、こちらのマクロレンズは30mm(35mm判換算で45mm相当)で水中で使うには短かいかと。でも60mm(35mm判換算で90mm)なら中望遠的なマクロ撮影が可能になります。

さすがに参入障壁が高いと見ているのかSamsung NXシリーズは日本未発売で日本語表示機能も省かれているらしいのですが、逆に言えば日本以外では売られているわけです。しかも、近年では韓国人や中国人のダイバーも増えました。ならばNX200用の水中ハウジングが登場しても何ら不思議ではないと思います。

Samsung製のレンズとカメラの性能がどの程度かは解らないのですが、60mmマクロレンズがあるAPS-Cミラーレスカメラは今のところ他にないので、水中撮影用途に限ればNX200もありではないでしょうか。

英語表示で使うことになりそうですが、国内のハウジングメーカーがカメラ&レンズ&水中ハウジングをセットで安価に売り出してみると面白いかもしれません。

エネループのスタミナを検証

私は水中カメラセットを少しでも軽くするため、S-2000ストロボに単4エネループ電池を使用しています。

過去にぶっつけ本番で使ってみて何となく200回ほど発光させたら終わりかと思っていたのですが、気になっていたので改めて自宅でスタミナテストを行ってみました。

まずはNikon D7000カメラをハウジングにセット。光が減退する水中と同じ条件にはならないので、代わりに部屋を少し暗めにしてストロボが強めに発光するようにします。次に被写体に見立てたオウムガイのフィギュアにフォーカスライトを当て、その状態で光量を+1に設定したS-2000を向けてシャッターを切り発光させます。

結果、フル充電状態の単4のエネループは1,000回以上発光できることが解りました。S-2000のチャージにもたつく様子も見られません。一方でD7000の内蔵フラッシュの方は10枚ほどの連写でチャージ待ちになります。もっとも水中でフラッシュを炊きながら10枚連写するなんてことはないので、その点は無視できますが。

実際のところ被写体をじっくり狙いたいマクロダイブ1本で100枚撮るのは無理。だとすれば3日間9ダイブぐらいなら一度も充電しなくても大丈夫。念のため2日使ったらチャージするぐらいがいいペースかな。

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ギンガメの群れは見れたけどバラクーダは見られなかった…?

私の知人がフィリピンのどこかの海に潜りに行って帰ってきた際に「何が見れました?」と訊ねると、皆たいてい「ギンガメの群れは見れたけどバラクーダの群れは見られなかった」と答えてきます。ま、そういうことなんでしょうね。つまり、仲間と一緒に南国の海で潜ることがテーマだったため、特に目的もなくガイドにも注文を付けなかった結果、幸運には見舞われなかったと。確かに私もフィリピンではバラクーダは数個体単位でしか見たことがありません。でも、バラクーダのトルネードが見たければ他にもっといい海があるので、そちらに行けばいいのに…。

パラオのバラクーダ
パラオのバラクーダ パラオのバラクーダ

まあ私も昔はそうでした。特に目的もなく「年に1〜2回リゾートの海に行かれればいいか」ぐらいの感じだったので、行きやすいショップツアーに参加して、ただただ見せられたものを漠然と写真に撮るだけで…。彼らも必ずしもバラクーダの大群が見たかったわけでなく、おそらくブリーフィングで「ここでは運が良ければバラクーダのトルネードが見られますよ」などと聞かされながら見られなかったので、そんな感想になったのでしょう。

そんな私の指向性が変わったのは一人でパラオに通うようになってから。特にパラオスポートの母船からブルーコーナーまでテンダーボートで15分という快適さを知り、「だったらリピーターになってもいいよな」と。以来、場所と目的とダイビングサービスを限定するようにになりました。

パラスポ号とテンダーボート
パラオスポート号とテンダーボート

でもそのパラオも何となくハズレと思うことが多くなって、今ではすっかりセブをホームグラウンドにするマクロ派ダイバー。きっかけはセブ州マクタン島のショップに知り合いのイントラが勤めることになり、そちらがマクロ専門店だった影響で。そこで初めて「自分がやりたいダイビングはこれだったんだ!」と気付いた次第です。何しろフォトジェニックな被写体をこれでもかと探して見せてくれたので。

2mm大のカエルアンコウ
全長2mmほどのゴマ粒みたいなカエルアンコウ

これはあくまでも私見ですが、ワイド写真はスキルもさることながらよほどの幸運に恵まれないといい具合に写ってくれないものだと思います。それがマクロの場合、多少の濁りもへっちゃらで、少し修業すれば魚類、ウミウシ、エビカニ類の色つきのドアップ写真が撮れるようになります。これは大物限定ではない水中生物好きには堪んないですよ。ギンガハゼを引っ込ませずに15cmぐらいまでほふく前進で接近するのも楽しいチャレンジです。

ギンガハゼ
ギンガハゼ。今年の5月にセブで。次回は背びれが立っている瞬間を狙うことにしよう

というわけで私は特に馴染みになったビギナーダイバーはセブに誘ってあげることにしています。もちろん最低4日間必要で都合が合わず行かれない人も多いですが、来てくれればマクロ生物てんこ盛りのダイビングを保証できるので。しかも晴れ&べた凪の海の(私は計何十日も潜っていて、いまだ一度も日中雨に降られたり時化にあったことがありません)。

トゲツノメエビのペア
今私が一番見たいのがトゲツノメエビ。昨年6月にセブで撮影

いや、もちろん中には地形派(私には何が面白いのかまったく理解できないけど…)やひたすら大物指向の人もいるので誰もが満足させられるわけでもないでしょうが、いずれにせよ早いうちに自分のダイビングスタイルを見つけられれば、それに向いた海、シーズン、仲間、潜り方を選んで、より充実したダイビングライフを遅れるようになるはずです。マクロを楽しめる素養がある人なら、僭越ながら私が導いてあげることもできましょう。