代償

世の中、何かを得るために何かを差し出さなければならないときがあります。

先日のセブ・マクタンではINON S-2000ストロボを水没させてしまいました。初日早々にピグミーシーホースの団地やレイドシュリンプゴビーなんかを見たことで舞い上がっていたのか、翌朝の電池交換時にセッティングを失敗していたらしくて。まあ代償というより単なる不注意か…。

水没原因はOリングがレールを外れ、それをキャップが噛んでいため本来の防水効果が得られなかったこと。グリスが乾ききっていてキャップがOリングの表面を滑らずに巻き込んだのかもしれません。不具合に気づいたのは海に入った後だったのでもう手遅れ。電池ボックスのみならずストロボ前面まで海水が回っていたので修理して回復するレベルではなさそうです。

まあストロボは2灯にしてあったので、片方が生きていれば撮影に大きな支障は出ないものの、撮った写真を見るとやはり被写体の右側の影が消えてませんね。

ニシキテグリの幼魚
例のニシキテグリの幼魚。この時期はデメキンっぽくて目の動きで頭の形が変わります。 そしてこの通り右側にグリーンの影が出ちゃっています

さて、ストロボ1灯立てでは影がうまく消えてくれないので遠からず買い直さないと。バランスが悪くなるのと電池の消耗サイクルにズレが出るので他の機種にするわけにもいきません。S-2000ストロボはAmazonで33,700円ですか。ちょうど2〜3ヶ月間ダイビングをお休みする予定だし、春のmic21の決算期には大胆に値切れそうなのでそれまで待つかな。

それと私は永らく水没という事態に遭ってなかったものの、やっぱダイバーズ保険には入っとくべきですね。今年から高価なカメラセットに持ち替えたのだし。

訊けばあの保険はダイビング以外にも使えるらしく、だったら先日のiPhoneの紛失にも適用できたわけだ。もちろん頻繁に利用すればブラックリストに載って保険の更新や再加入を断られてしまうけど…。

ま、過去8年間ぐらいダイバーズ保険を適用したくなる機会はなかったから、その間の掛け金を払わなくてすんだことを考慮すれば今回のS-2000の買い直し代金は安く上がったと考えらなくもないです。

愛国心旺盛なハゼ

ニチリンダテハゼ。フィリピンの海ではさほど珍しいくはないものの実に絵になる被写体です。蛍光マーカーで線を引いたみたいで…。

ニチリンダテハゼ

この個体は入り口の幅が私の肩幅ほどしかない洞窟状の砂地にいたので、自分はすっぽり挟まりながら撮影。背びれを立てて口を開けた瞬間を撮ってみました。

タイトルは背びれの日輪を日の丸の旗および日章旗になぞらえたわけですが、この子は言うなればフィリピン人なんですよね…。

月間ダイバーみんカレ

月間ダイバーの2月号(来年1月10日発売)の付録「みんカレXII(みんなのカレンダー2012)」に私の写真が載るようです。昨日「掲載のお知らせ」というメールが届いていました。

みんカレXIIのバナー

応募はデータのメール添付でよく、無料だったので5部門にエントリしたのですが、どれが採用されたのかはメールには書かれてないので実際に見てみるまで解りません。こう言っちゃなんだけど素晴らしくできの良いものは無かったはずなので、きっとちっぽけな一コマとして載っただけなんだろうな。企画の趣旨はコンペティション的というよりも作品を持ち寄っての共同制作でしょうから。

なお掲載者はみんなのカレンダーを5部3,000円、10部5,000円で購入できるようです。掲載記念に欲しい人は月間ダイバーを何冊も買わなくてもいいわけだ。私は本紙を1冊だけ買おうかな。

さて、本命の「地球の海フォトコンテスト2012」の締め切りまで約1ヶ月。こちらはエントリに費用がかかるので、ちょっと気合いを入れて応募しないと。

金属質なハゼ

写真はメタリックシュリンプゴビー。

メタリックシュリンプゴビー

カメラを構えてけっこう粘ったものの、背びれをこれ以上は立ててくれませんでした。

「メタリックなシュリンプゴビー(エビと共生するハゼ)」なのか、それとも「メタリックなシュリンプと共生しているゴビー」なのかは知りません。きっと前者ですね。金属質のエビがいるんならぜひ見てみたいものですが。

レアなヒキガエル

昨日のレイドシュリンプゴビーとはレアもの繋がりということでバンデッド・トードフイッシュを。 フィリピンでも個体数は少ないらしいのですが、今回は二日続けて見ることができました。

バンデッド・トードフイッシュ1
一日目のトードフイッシュ
バンデッド・トードフイッシュ2
二日目のトードフイッシュ

どちらの個体もすぐに穴に引っ込んだので、撮れたのはこんな角度の写真だけ。いつかこの魚の全身を撮ってみたいものです。