台風保険について考えてみた

先日、沖縄ダイビング旅行が潰れたときに思いついた「台風保険」についてもう少し考えてみました。

私が欲しいと思う商品の概略はこうです。

  • 航空券を購入する際に任意で保険料(+数%程度)を支払って加入
  • 滞在期間中に所定のレジャーが一度もできそうにない気象条件であれば、航空券をキャンセルした際にキャンセル料+手数料相当の保険金が下りる

もちろん飛行機が欠航すれば代金の全額が払い戻されます。フライトに条件が付いてからのキャンセルでも全額が戻ります。よって懸案は今回のように「天候上、旅の主目的のレジャー自体はまったく遂行できなさそうだが、往路の飛行機はまだ飛べるのでキャンセルしたら航空券の半額(+手数料)を取られてしまう」というケース。現行ルールでは「現地に赴いて無為な時間を過ごすか」と「安くないキャンセル費を払って旅行を取りやめるか」の選択を迫られます。

さすがに航空会社はそういった個々の旅行者の不本意な負担までは肩代わりできないので、代わりに保険商品の導入が望ましいだろうと。

台風の影響をもろに受けるレジャーといえばスキューバダイビングはもちろんウェイクボードなどのマリンスポーツ全般、釣り、ゴルフ、パラセイリング、スカイダイビングなどもそうですね。沖縄でスカイダイビングを楽しむ人がいるかは知りませんけど。まあ各人がダイバーかゴルファーかなんてチェックはしてられないはずですが、その必要もないでしょう。台風下ではそれらのレジャーは全部ダメなので。海が荒れて離島に渡れないケースも考えられますね。

いや、何もレジャーにこだわる必要はないのかな。つまり、単純に台風がヤバそうな場合のキャンセルには保険が下りるというだけで。どういう旅行であれ「台風が迫ってきたので日程を切り上げて帰った方が懸命」というケースにも適用できた方がいいので。この場合は現行なら元々の復路便が欠航になるかが解らないまま航空券を買い直さざるをえません。

もっというと気象条件も関係なしの「キャンセル保険」でもいいかもしれませんが、それだと制度設計が難しくなるかな。

会社勤めの人にとって夏休みが取得できる8月と祝日が2回ある9月は長めの旅行に都合のいい時期です。ただし沖縄は台風シーズンでもあります。そのため航空会社が旅行客をより多く獲得したいのであれば、悪天候のせいで残念な思いをする人を減らすのはとても有効です。一度台風で嫌な目に遭った人は次からその時期の旅行を躊躇うでしょうが、台風保険があれば安心して旅行計画を考えられます。そのための原資も旅行者から集めれば良いわけですし。

8月9月の沖縄行きを考える旅行者としても、たとえ運悪くキャンセルすることになっても実質負担がゼロになるならと保険を掛ける人は多いはず。そして実際にはそれほどたくさんの台風が沖縄に接近することはないわけです。もちろん台風が迫っていてもキャンセルしなかった加入者には保険金を支払う必要はありません。ならば掛け金等の設計次第では顧客サービスというだけではなく利益も出るのではないでしょうか。LCCの台頭でも解るように航空券の低価格化が求められる中で、珍しく客単価を引き上げられるプランでもあります。

おおむね誰にとっても具合の良いサービスだと思うのですがね。

台風に負けてしまった…

今日からの沖縄行き、結局中止しました。

台風が沖縄を抜けて行くコースを辿るのなら迷わず飛ぶのですが、よりによってこの連休中ゆっくりと沖縄本島を北から南に舐めるように進みそうだ(↓)となれば、全日程とも目ぼしい全ポイントでダイビングは絶望的です。おとついは台風のコースがずれてラッキーと思ったものですが、一転して嫌がらせのような進路になるとは…。

台風15号の進路予想図_0915

その上、場合によっては滞在中ずっと外出もままならずホテルに缶詰め同然ってなことにも。強風下ではモノレールはあっさり止まりますし、タクシーも捕まらないからと暴風雨の中レンタカーを走らせたところで良いことはないでしょう。早い話がこのまま沖縄入りしても観光はおろか在沖知人の訪問もろくにできなさそうだと。

しかも、知っての通り台風は東側の方が風雨が強いので予報進路の通りに進んでも楽観できません。那覇空港の西側に留まって復路予定の19日午前の羽田便が欠航しようものならキャンセル待ちも適わず台風下でさらに一日足止めを食らい兼ねません。しかも連休絡みでホテルも取れずに那覇空港で一泊なんてこともありえます。

そして残念なことに今回はツアーではなく自己手配。まだフライトに条件も付いていないため航空券には規定のキャンセル費が発生します。8・9月が要注意なのは重々承知の上での賭けだったのですが見事に負けてしまいました。自分のお天気運の良さには自信があったのですが、ダイビング19年目にして初めての掛け金没収(キャンセル費発生)は精神的なショックが大。

まあでも自然には逆らえないので、失った金額を惜しむより、戻ってくる&使わずに済んだ予算と休暇の有効な使い道を考えることにしましょう。

それと、本州の南東海上に次の16号もできてますね。3連休は伊豆方面も荒れそう。今年は台風の当たり年。何だか去年の分までまとめて発生しているような感じです。

で、思ったのですが「台風保険」なんて商品があるといいかも。 旅行前に掛け金を支払っておくと、台風で申請しておいたレジャーの過半が遂行できないときにはキャンセル費名目の保険が下りるような。そういうのを航空会社が主導して導入してくれると助かるんだけど。

東電を破綻処理しないと日本が破綻する

経済産業省で干されている改革派官僚の古賀茂明さんによれば、東京電力を破綻させなかったことの本当の要点は、一向に収束しない事故原発や遅々として進まない被害者救済、それでいて東電がのうのうと存続していることの不条理さもさることながら、この先我々が払う電気代が際限なく値上がりする可能性が高いということだそうな。

事故当時、放射性物質を含む汚染水を海に流してしまったことで先々近隣諸国から莫大な損害賠償を請求されることが予想されるものの、当事者である東電を破綻させていないために無限の賠償義務を免れないと。

しかも電気料金は法律に基づいて自動的にコスト+利益で算出するため、損害賠償の分が我々の電気代に無限に上乗せされてしまいます。おまけにその利益分はコストに対する割合計算なので賠償額が大きくなればなるほど東電の儲けも増えるという、とんでもないからくりだったりします。

つまり、先の東電救済法案によって日本は国全体が東電の連帯保証人になったも同然なわけです。しかも東電の賠償義務は数十兆円規模にも上る可能性があります。

まあ、さすがに電気代が何倍にも値上がりすれば家計も企業も立ち行かなくなるので、東電が賠償で焼け太りする前に日本の経済が破綻するでしょうが…。

いつ、どこの国からどれぐらいの賠償請求がなされるかは不明ですが、そうされてからでは遅いので、早急にやり直して速やかに東電を破綻させて賠償能力がない状態にしておかないと。

さもなくば「東電守って国は滅ぶ」ってなことにもなりかねませんや。

迷子の台風15号

台風15号、おとついまで明日の夜に搭乗予定の羽田→那覇便が飛べるかを気にしていたものの、Z字状に迷走したことで、スピードダウンしつつ進路も北にずれて一安心。

もっとも、期間中まともに潜れるかは解りませんが。予定している恩納村のビーチとて大きく荒れるときもあるでしょうし、他のポイントがダメになったダイビングショップが駆け込み寺的に終結しようものなら、これまた厄介なことにもなりかねません。

まあ、潜れなければ潜れないで、その日は前々から念願だった酒蔵見学ができるかも。泡盛好きとしてはそれはそれで楽しみだなぁと。

さて、JTWC(米軍の台風情報サイト)の最新の予想進路図だと台風15号は19日(月)の朝にかけて本当の手前から南西方向へのコースを辿るようです。

台風15号の予想進路図

拙いことに私は19日の午前便で羽田に帰ってくる予定なのですが、この予想通りになるとちょうど暴風域内かも。しかも前半の3連休の最終日なので欠航したらその後の便にも空席は僅か。

まあ、そのときは宿さえ取れればもう一泊するのも悪くないかな。翌日は8時の便に乗れば午後から会社に出社できるし。

でも、この台風はまたさらに迷走しそうな気もします。

 

ラッキー。熱帯低気圧のコースが逸れた

今、本州の南海上にある熱帯低気圧が西北西に進んでいます。

私は15日(木)の夜に那覇入りして金・土・日の3日間潜る予定なのですが、昨日の予想進路図だとちょうど15日の夜に熱帯低気圧が那覇の西海上にくる感じでした。台風にまで発達するかは怪しいものの、それでも台風のなりそこないなら場合によっては飛行機が欠航なんてこともあり得るかと。

で、昨日は「そうしたら翌日の便に振り替えてもらえるの?」「先割りで取った航空券との差額は?」「朝一で飛べば2ダイブはできそうだけど、そもそも連休絡みで空席はあるのか?」などとやきもきしていたものの、どうやら今日の午後、低気圧が迷走したみたいで。

熱帯低気圧の進路予想図

スピードもぐっと遅くなって、しかも沖縄本島の北の海上を抜けるコースを辿るようです。ならば直接的な被害はなさそう。今回は恩納村のマクロダイビングなので、他よりは海況に影響されにくいものの、それでもなるべく穏やかなときに潜りたいですからね。

期間中は雨がちな天気予報ですが、この軟弱な低気圧はもっと北東に逸れそうな気もするし、ひょっとしたら晴れ間も見られるかもしれません。

今回、期せずして日程が重なった「とまりんフェスタ2011」も雨に降られることなく開催できるといいな。

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と思いきや、さきほど台風15号になり沖縄方面に向かってきました。どうなることやら…。