東京のアキレス腱

小田急電鉄のロゴ今日の夕方、新宿から新百合ヶ丘に帰ろうとした際、小田急線が運休してました。新百合ヶ丘駅で線路の点検が発生したのだそうな。しばらくたつと復旧したものの、おかげでノロノロ運転の満員電車に乗るはめに。これ、東京のアキレス腱ですね。

昨今、世界のあちこちでテロが勃発しています。そしていつぞやの安倍総理の外交上の失言もあって、いつかは日本でもISの手の者によるテロが発生するかもと言われています。さすがに日本で銃の乱射事件が可能とは考えにくいので、テロリストはきっと鉄道を狙ってきます。

思い起こされるのは今年の7月、低年金を逆恨みした老人が新幹線で焼身自殺した事件。もしテロリストが自爆覚悟なら、鉄道に乗って走行中にプラスチック爆弾を起爆して大惨事を引き起こすなんてことは簡単でしょう。

ひょっとしたら新幹線には手荷物検査や巡回警備員を配備できるかもしれないけど、小田急みたいな基幹路線では無理。例えばテロリストがJR山手線や中央線、あるいは私鉄の各線に分散して複数件の爆破テロを引き起こそうものなら日本中パニックになり、都市機能が麻痺しますよね。それこそ地下鉄サリン事件どころじゃないほどの恐怖が巻き起こされるでしょう。

もしくは…。いや、これ以上書かないことにします。そんな感じのテロが起きたら私も容疑者になってしまうし、それを望んでいるかのように思われるのも不本意だから。

でも何というか、東京圏一極集中は、やっぱ拙い状態なのだと思います。

日本政府 vs. 沖縄県

普天間飛行場の辺野古への移転問題がますます紛糾しています。日本政府は普天間の部分的な先行返還で反対派県民を懐柔したいようだけど、果たして効果があるかは疑問です。

翁長県知事らが「沖繩にばかり負担を押し付けるな」と言うのはごもっとも。決して一枚岩ではないにせよ、選挙で信任を得たのだから民意です。一方で日本政府側の「普天間の危険除去」「国防上の必然」「日米間の合意事項」にも理はあります。

ただし、近年の在沖米軍の存在意義を「中国への牽制」と考えるなら、今のこの状況は拙いですよね。中国政府は内心ほくそ笑んでいるのではないかと。「万が一、沖縄県の要望が通って在沖米軍の配備が薄まれば沖繩の海域に進入しやすくなるし、このまま日本政府が辺野古への移設を強行して沖縄県との亀裂が大きくなれば、それはそれで付け入る隙が広がるぞ」と。

そう、政府や右寄り思想の人が「ジュゴンより国民の命や財産、領海の方が大事だ」と大義をかざして辺野古移転を進めることは、必ずしも国益に沿わないわけです。

ここは両者が歩み寄って妥協案を探る必要があると思います。

寝ている間にiPhone6sが勝手に再起動する不具合が発生中か

Livedoorニュースに『iPhone 6s 寝ている間に自動的に再起動する不具合が発生か』という記事が載りました

iPhone 6s

まだそんなことが起こってるのですね。そこで以前にも書いたけど改めて。

私もiPhone 5 & iOS7の頃にこの問題に出くわしました。旅先で夜中に勝手に再起動したため目覚ましが鳴らなくて、あやうくダイビングに遅れそうになったこともあったなぁ。

で、あれこれ調べて解った原因はバッテリードレインでした。起動後の経過時間と使用時間が等しくなる現象ですね。

そして対処法としては、Safariのブックマークの中からリンク切れのブックマークを探して削除するというもの。私の場合、それで現象が出なくなりました。iOSまたはSafariアプリがブックマーク一覧を舐めた際、リンク切れブックマークが見つかるとなぜかバッテリードレインが起こっていたようです。

辺野古やめればいいんだよ

wordpress-logo翁長雄志沖繩県知事が辺野古基地の建設承認を取り消しました。無理筋だけど私は一定程度評価します。辺野古の工事は一旦止めてよりよい解決策を模索すべきだと思うので。

ただし、翁長氏の言う「基地を県外に」には同意できません。まさに領土をかすめ取られようとしているのは沖繩なのだから。政府の強引さや本土の無関心さに不信感はあっても、自衛隊を重武装化して配備できるのでもなければ在沖米軍を薄くするのは愚かです。

政府筋および有識者によれば、普天間の代替基地については過去あらゆる選択肢を検討した結果、辺野古に決まったのだそうな。鳩山元総理もさんざん迷走した末に辺野古ってことになったし。

でも、これほど反対の声が大きいのだから、本命は諦めて第2、第3の案を再検討する方が懸命だろうと。さもなくば沖繩と日本国政府の亀裂がますます深まってしまいます。

さしあたり日本政府が辺野古への移設を続行したいのであれば「辺野古が良くて嘉手納への統合やキャンプ・ハンセンではダメな理由」を明確にしてほしいものです。

東京の10年後は社会主義

先週の土曜日、テレビ朝日で放送された『池上彰のニュースそうだったのか !!』を見ました。

この日のテーマは国の主義。資本主義⇄社会主義、民主主義⇄独裁という話のおさらいです。混同されがちな共産主義は経済システムの定義なのでここには入りません。

『池上彰のニュースそうだったのか !!』2015.10.10放送より
『池上彰のニュースそうだったのか !!』2015.10.10放送より

番組を見て思ったのは「東京圏、あるいは日本もこの先、社会主義的な色合いが濃くなるだろうな…」ということ。原因は持たざる高齢者の増加です。地方から労働力をかき集めて発展してきた東京圏には高齢者とこれからリタイヤする世代が圧倒的に多いけど、持ち家率は5割以下。しかも年金の給付水準は下がっていくので、食い詰める人が続出します。

豊かな都市とて中低所得労働に支えられて成立しているのだし、地価が高い東京圏で家を持てなかったことを自己責任と片づけるわけにもいきません。問題を放置すれば社会不安が果てしなく増大するので、持たざる高齢者は公的に支える必要があります。

また、日本の子供の貧困率は先進国で最悪レベルとのこと。実に1/6の子供が該当するという統計も出ています。こちらの原因は親世代の労働環境の悪化。ワーキングプアは少子化の大きな原因でもあるし、子供世代が十分な教育を受けられなければ後の国力低下を招きます。それも10年後といった近未来に。

とはいえ各人、世帯すべてに生活保護を給付していては財政がパンクするので、どの自治体でも現物支給に切り替えることになるでしょう。公営住宅やフードスタンプですね。住居費と食費の負担がなくなれば低収入でもやっていかれます。もちろん住民の負担は増えるのだけど。

その必要性が解ってるならさっさとやればいいのですが、行政が重い腰を上げるのは危機が差し迫ってからになろうかと。都議会や市議会で、その主張をする候補が当選するのは問題が表面化しだしてからだろうから。そのタイミングは五輪後で、下流老人の激増に直面した東京が口火を切って…ってことになるのかな。

あと10年もすれば東京での暮らしぶりは大きく変わっていそうです。住民税などが地方よりも大きく上がって。