東京を捨てる日

震災による福島原発の事故は最悪の事態を免れそうな感じですが、電力不足は解消されません。夏には少々の計画停電では立ち行かないしょう。

それでも一般家庭なら停電には慣れていかれそうですが、企業は活動が制限されてしまいます。

てなわけで、動ける企業は今後続々と東京および関東圏を脱出していくでしょう。1~2年辛抱すれば回復するとう保証もない以上、社員とPC&スマートフォン、高速ネットワークがあれば業務が事足りて、必ずしも首都圏に最大拠点を構えている必要のない企業なら電力を365日24時間見込める地域に移るのは必然です。

そうして首都圏から人口が2割ぐらい東日本以外に分散、移転すれば電力もそこそこ行き渡りそうな気もします。近年「東京圏だけが繁栄して、地方は…」という印象もありましたので、人口分布が変わるのも長い目で見れば良いことなのかもしれません。

マリンダイビングフェア延期

毎年四月に池袋で開催されるマリンダイビングフェアですが、先の大震災の影響を受けて今年は7月8日~10日に延期になりました。

イベントに合わせて馴染みのダイビングショップスタッフが帰国予定だったこともあり、残念な気もしますが、しかたないですね。南方のイメージをいだかれがちなダイビング業界の会社は意外にも東北地方に拠点を置いているところが多いと聞きますし、あの震災の三週間後では…。

先日、都内の水中カメラの専門店に顔を出した際、居合わせた他のお客さん達の不運な境遇を聞きました。その人は馴染みの志津川(宮城県)のダイビングショップに機材一式を預けていたところ、大津波ですべてもってかれてしまったのだそうです。それもショップの建物ごと…。

不幸中の幸い、スタッフの皆さんはご無事だったそうですが、かの地の状況があのとおりでは、ショップの再建はおろか地域復興もなかなか進まないでしょう。それに海には町から流されたものがあれこれ沈んでいるかもと思うと、ダイビングどころじゃないですね。

ともかく今年のマリンダイビングフェアは夏まで延期と決まりました。もちろん気にかけるべきはダイビング関係者だけではないものの、その頃までには我々遠くにいる個人がどんな支援ができるかが、より具体的に示されているかもしれません。

計画停電

震災に遭われた方々、その関係者に対しては、ご心中察することも難しいほどの大惨事で、おかけする言葉すら見つかりません。どうか幸運に恵まれますように…。

とは言え、首都圏のこの状況はまずいですね。電車が動かないのは人体に例えれば血管がつまっているような状態。エコノミークラス症候群の発症が懸念されます。つまり経済活動ひいては命の破綻…。

現状、限られたパイ(電力量)をどう配分するかという問題で、もちろん被災者の方々のことを思えば何なりと辛抱すべきことは解るのですが、未曽有の大惨事にみまわれようとも残された人々の日々の暮らしは続けなければいけません。ここで皆がぼう然と思考停止、全身麻痺に陥っては回復、復興、被災地支援もままならないわけです。

じゅんぐりの計画停電は喜んで受け入れます。人命をあずかるような緊急な機関、場合でなければ、企業なり家庭なりでは日に数時間の停電も厭わないはずです。

でも、電車がスムーズに動かないなら必然的に道路が渋滞します。結果、物資の補給もままならなくなります。これが、あらゆるリソースを被災者、被災地に優先的に振り向けるとういことなら賛成ですが…。

どうにか鉄道網は早急に対象から外してもらえないでしょうかね。あるいは緩和とか。


お金、お金、お金。今やるべきことは…

幸いなことに直接的な被災に遭わなかった我々が今やるべきことは、できる限り普段の生活を守ることでしょう。加えて、お金を送ること、そしてお金を使うことだと思います。どっちかというと後者の方が好ましいのかなとも。もし仮に我々が全財産をなげうって被災地支援にあててもらったとすれば、それはすごいサポートになるでしょうが、その先は心細くなり、下手すると力尽きかねませんので。

もちろん物資の買いだめなどは論外ですし、買い物も難しい現状があるにせよ、何となく買いそびれていたものを買うなど、意識してお金を使って経済を回すことが巡り巡って被災者、被災地への復興支援につながります。

日本人はどうもこんな時には娯楽や遊行を恥じ入るようなメンタリティがあるようですが、それらの産業にも少なからず従事者がいるわけで、そういったことを過剰に差し控えれば彼ら彼女らは生活の糧を失います。結果、被災地支援もままならなくなるわけです。善意が更なる経済的弱者を生み出してはいけません。うかれすぎず、さりとて萎縮せず、むしろ可能な範囲で積極的にお金を使うべきです。保身で財布のヒモを締める方が罪つくりなのだと。

まあ、さすがに開店前のパチンコ屋に並ぶ人などを見ると、それはどうかと思わなくもないですが。パチンコ台は少なからず電力を使いますしね。

それから義援金はできるだけ公的な機関に託すべきですね。今日、駅前に募金箱を並べながら大声を張り上げて募金を募っているおばちゃんを見かけましたが、善意の行動であるにせよ慎んでもらった方がいいです。

少し前のタイガーマスク運動の時は「不効率でも、やらないよりはずっとマシ」という理屈も成り立ちましたが、今回はそうではありません。個人や少人数の単位でどうこうしようと考えれば、かえって関係者の負担を増やしてしまいかねません。例えば、各人が家に眠っている毛布を届けようとするよりも、関連業者に大量の毛布を寄付してもらった方が実際にそれの入手に困っている人にとっても良いわけで。

お金はしかるべき機関に託して送りましょうね。そして、おかしなことにならないかを考えつつ、できるだけお金を使いましょう。

差し当たり、iTunes Storeを利用すれば、面倒な手続きもなく家にいながらかんたんに寄付金を託すことができます。


日米で視覚障がい者の意識はこうも違うのか

会社の業務のつながりでサイトワールド2010というイベントを見学しました。いわゆる視覚障害者向けの支援活動報告や商品紹介のためのイベントです。

中でも興味深かったのが石川准さん(静岡県立大学教授)によるセミナーの一節。日米で目が見えない人達に「今、何が欲しいか?」と訊ね、一番多かった答えがこれだそうです。

  • 日本:地デジが聴けるラジオ
  • 米国:目が見えない人が運転する車

いやぁ、いろいろ考えさせられますね。目が見えない人が車を運転するなんて発想が日本人には浮かばないような気がしますし。

まあ、さすがに「目が見えない人が運転する車」は無理そうですが、映画「iRobot」に出てくるような自動運転機能付きの車ならいずれは実現するかも知れません。そしてヒューマンインタフェースの出来栄え次第では、目が見えない人にも使いこなせるでしょう。

それに、これって結構なヒントですよね。日本では高齢者もどんどん増えていくのですし。どこか平坦な過疎地を「スマートシティ特区」みたいなものに任命して、ロボットカー交通(自動運転の車だけに限る)およびコンパクトシティ(行政機関や医療施設を中心に置いて、人工的でも合理的な街造りをする)の実証実験をやってみるべきだろうと思うのですが、どうでしょうかね。