サウスレイテに出発

今年最初のダイビングはフィリピンのサウスレイテ。震災に見舞われた直後に日本を後にするのは気後れがしないでもないものの、できるだけ普段通りの生活をしないと。こんなときだからこそお金を使わなきゃとも思いますし。

でも3月17日の成田空港は出国者でごったがえしていました。7:30の時点でフィリピン航空のカウンター前(第二ターミナル一番奥)からイミグレーションへのゲート辺りまで順番待ちの列。

それでも飛行機は大幅に遅れることなく無事マニラに到着。国内線に乗り換え17:30頃タクロバン空港に。ただし、何もないタクロバン空港ではお出迎えの車を2時間待たされました。どうやら大雨の後らしく空港の周りのあちこちに水たまりができています。

ようやく車に乗り込みサウスレイテ南端にあるソゴッドベイに向けて出発するも、まもなくガイドが一言、「Boss! Walter…」。前方を見ると海沿いの道路が完全に水没していて通行止め。しかたなく迂回路を延々と。なるほど出迎えが2時間も遅れたのはこのせいだったのでしょう。その後も斜面にバスが横倒しになっていたりと、ちょっとした被災地のようでした。

途中、仲間の一人がキリンを見たと言い張るのですが、どうなのでしょうね。かつてマルコス大統領がアフリカから動物を連れてきてどこかの島に放したと聞いたことがあるものの、レイテ島ではなかったような…。

で、リゾートに着いたのは夜中の一時過ぎ(日本時間の二時過ぎ)。レイテ島に着いてから約8時間、成田を出てからだと16時間の長旅でした。


マリンダイビングフェア延期

毎年四月に池袋で開催されるマリンダイビングフェアですが、先の大震災の影響を受けて今年は7月8日~10日に延期になりました。

イベントに合わせて馴染みのダイビングショップスタッフが帰国予定だったこともあり、残念な気もしますが、しかたないですね。南方のイメージをいだかれがちなダイビング業界の会社は意外にも東北地方に拠点を置いているところが多いと聞きますし、あの震災の三週間後では…。

先日、都内の水中カメラの専門店に顔を出した際、居合わせた他のお客さん達の不運な境遇を聞きました。その人は馴染みの志津川(宮城県)のダイビングショップに機材一式を預けていたところ、大津波ですべてもってかれてしまったのだそうです。それもショップの建物ごと…。

不幸中の幸い、スタッフの皆さんはご無事だったそうですが、かの地の状況があのとおりでは、ショップの再建はおろか地域復興もなかなか進まないでしょう。それに海には町から流されたものがあれこれ沈んでいるかもと思うと、ダイビングどころじゃないですね。

ともかく今年のマリンダイビングフェアは夏まで延期と決まりました。もちろん気にかけるべきはダイビング関係者だけではないものの、その頃までには我々遠くにいる個人がどんな支援ができるかが、より具体的に示されているかもしれません。

計画停電

震災に遭われた方々、その関係者に対しては、ご心中察することも難しいほどの大惨事で、おかけする言葉すら見つかりません。どうか幸運に恵まれますように…。

とは言え、首都圏のこの状況はまずいですね。電車が動かないのは人体に例えれば血管がつまっているような状態。エコノミークラス症候群の発症が懸念されます。つまり経済活動ひいては命の破綻…。

現状、限られたパイ(電力量)をどう配分するかという問題で、もちろん被災者の方々のことを思えば何なりと辛抱すべきことは解るのですが、未曽有の大惨事にみまわれようとも残された人々の日々の暮らしは続けなければいけません。ここで皆がぼう然と思考停止、全身麻痺に陥っては回復、復興、被災地支援もままならないわけです。

じゅんぐりの計画停電は喜んで受け入れます。人命をあずかるような緊急な機関、場合でなければ、企業なり家庭なりでは日に数時間の停電も厭わないはずです。

でも、電車がスムーズに動かないなら必然的に道路が渋滞します。結果、物資の補給もままならなくなります。これが、あらゆるリソースを被災者、被災地に優先的に振り向けるとういことなら賛成ですが…。

どうにか鉄道網は早急に対象から外してもらえないでしょうかね。あるいは緩和とか。


お金、お金、お金。今やるべきことは…

幸いなことに直接的な被災に遭わなかった我々が今やるべきことは、できる限り普段の生活を守ることでしょう。加えて、お金を送ること、そしてお金を使うことだと思います。どっちかというと後者の方が好ましいのかなとも。もし仮に我々が全財産をなげうって被災地支援にあててもらったとすれば、それはすごいサポートになるでしょうが、その先は心細くなり、下手すると力尽きかねませんので。

もちろん物資の買いだめなどは論外ですし、買い物も難しい現状があるにせよ、何となく買いそびれていたものを買うなど、意識してお金を使って経済を回すことが巡り巡って被災者、被災地への復興支援につながります。

日本人はどうもこんな時には娯楽や遊行を恥じ入るようなメンタリティがあるようですが、それらの産業にも少なからず従事者がいるわけで、そういったことを過剰に差し控えれば彼ら彼女らは生活の糧を失います。結果、被災地支援もままならなくなるわけです。善意が更なる経済的弱者を生み出してはいけません。うかれすぎず、さりとて萎縮せず、むしろ可能な範囲で積極的にお金を使うべきです。保身で財布のヒモを締める方が罪つくりなのだと。

まあ、さすがに開店前のパチンコ屋に並ぶ人などを見ると、それはどうかと思わなくもないですが。パチンコ台は少なからず電力を使いますしね。

それから義援金はできるだけ公的な機関に託すべきですね。今日、駅前に募金箱を並べながら大声を張り上げて募金を募っているおばちゃんを見かけましたが、善意の行動であるにせよ慎んでもらった方がいいです。

少し前のタイガーマスク運動の時は「不効率でも、やらないよりはずっとマシ」という理屈も成り立ちましたが、今回はそうではありません。個人や少人数の単位でどうこうしようと考えれば、かえって関係者の負担を増やしてしまいかねません。例えば、各人が家に眠っている毛布を届けようとするよりも、関連業者に大量の毛布を寄付してもらった方が実際にそれの入手に困っている人にとっても良いわけで。

お金はしかるべき機関に託して送りましょうね。そして、おかしなことにならないかを考えつつ、できるだけお金を使いましょう。

差し当たり、iTunes Storeを利用すれば、面倒な手続きもなく家にいながらかんたんに寄付金を託すことができます。


エクスペディアってそんなに安くないと思うのだけど

昨日、テレビ番組で「エクスペディアが日本に本格進出」というニュースが取り上げられていました。何でもエクスペディアは元Microsoftの一部門で、世界最大のネット旅行代理店。その規模とオンラインの利便性、そして安価を売りにしているのだとか。

番組では街の実店舗を持つ旅行代理店は戦々恐々という扱いでしたが、どうなのでしょうね?

差し当たり私がよく行くセブを調べると寂しいものです。さすがに米国方面の物件には抜群の強さを誇るのかもしれませんが、規模が活かせないアジア地域なんかは弱いんじゃないかと。

今のところ、私にとっては価格.comの方が使いでがあります。協賛の旅行会社の物件を横断で検索できますしね。