小宮山厚労相のたばこ増税案は迷惑だ

小宮山洋子厚生労働大臣が年100円ずつのたばこ増税の案をぶち上げました。健康対策と言いつつも実際は「吸わない側の怨念」でしょうね。小宮山氏は以前からたばこ増税の必要性を訴えていたので、厚生労働大臣に任命されたことでいずれこの話が出るとは思っていましたが、さっそくですか。

私も吸わないのでたばこ税は目一杯上げてもらっても一向に構いません。常々マナーをわきまえている良心的な喫煙者には気の毒ですが、歩きたばこをはばからないような連中への逆風が強まるのは大いに好ましいと思います。悪質な喫煙者はたった一人でも周りの大勢に嫌な思いをさせますし。

ただし、民主党議員全般に言えることですが総じて発言が不用意。ただでさえ野田総理は「増税がしたくてしたくてしょうがない人」と見られているわけで、皆が増税先行を警戒している中で軽々に発言しようものなら本来は通る法案も通らなくなります。その意味で小宮山厚労相のたばこ増税案はありがた迷惑です。もっと周到に事を運んでくれないと。

そうそう、ダイビング業界には喫煙者がけっこう多いですね。何かを吸うのが癖になっているのでしょうか。もちろん喫煙は個人の自由ですが、職業的には考えものです。喫煙は血管を収縮させるため血行が悪くなって寒さにも弱くなるので。無類の暑がりの私としては、ガイドが寒いからとファンダイブを早めに切り上げられては敵わんですし。

WiMAXがスピードアップした!!

自宅のフレッツ光(昔はBフレッツって言っていたなぁ…)をWiMAXに置き換えて約2ヶ月。

導入当初はスピードテストで下り1〜2Mbpsほどしか出ず残念に思っていたのですが、最近では休日の夜とかでも7Mbps弱ぐらい出るようになり、とても満足しています。いつのまにか近所の基地局が強化されたようです。

うん、これぐらい出れば各種動画サービスもストレスなく楽しめますね。これで月々3,880円は安いです。

Hello!WiMAX

ギンガメの群れは見れたけどバラクーダは見られなかった…?

私の知人がフィリピンのどこかの海に潜りに行って帰ってきた際に「何が見れました?」と訊ねると、皆たいてい「ギンガメの群れは見れたけどバラクーダの群れは見られなかった」と答えてきます。ま、そういうことなんでしょうね。つまり、仲間と一緒に南国の海で潜ることがテーマだったため、特に目的もなくガイドにも注文を付けなかった結果、幸運には見舞われなかったと。確かに私もフィリピンではバラクーダは数個体単位でしか見たことがありません。でも、バラクーダのトルネードが見たければ他にもっといい海があるので、そちらに行けばいいのに…。

パラオのバラクーダ
パラオのバラクーダ パラオのバラクーダ

まあ私も昔はそうでした。特に目的もなく「年に1〜2回リゾートの海に行かれればいいか」ぐらいの感じだったので、行きやすいショップツアーに参加して、ただただ見せられたものを漠然と写真に撮るだけで…。彼らも必ずしもバラクーダの大群が見たかったわけでなく、おそらくブリーフィングで「ここでは運が良ければバラクーダのトルネードが見られますよ」などと聞かされながら見られなかったので、そんな感想になったのでしょう。

そんな私の指向性が変わったのは一人でパラオに通うようになってから。特にパラオスポートの母船からブルーコーナーまでテンダーボートで15分という快適さを知り、「だったらリピーターになってもいいよな」と。以来、場所と目的とダイビングサービスを限定するようにになりました。

パラスポ号とテンダーボート
パラオスポート号とテンダーボート

でもそのパラオも何となくハズレと思うことが多くなって、今ではすっかりセブをホームグラウンドにするマクロ派ダイバー。きっかけはセブ州マクタン島のショップに知り合いのイントラが勤めることになり、そちらがマクロ専門店だった影響で。そこで初めて「自分がやりたいダイビングはこれだったんだ!」と気付いた次第です。何しろフォトジェニックな被写体をこれでもかと探して見せてくれたので。

2mm大のカエルアンコウ
全長2mmほどのゴマ粒みたいなカエルアンコウ

これはあくまでも私見ですが、ワイド写真はスキルもさることながらよほどの幸運に恵まれないといい具合に写ってくれないものだと思います。それがマクロの場合、多少の濁りもへっちゃらで、少し修業すれば魚類、ウミウシ、エビカニ類の色つきのドアップ写真が撮れるようになります。これは大物限定ではない水中生物好きには堪んないですよ。ギンガハゼを引っ込ませずに15cmぐらいまでほふく前進で接近するのも楽しいチャレンジです。

ギンガハゼ
ギンガハゼ。今年の5月にセブで。次回は背びれが立っている瞬間を狙うことにしよう

というわけで私は特に馴染みになったビギナーダイバーはセブに誘ってあげることにしています。もちろん最低4日間必要で都合が合わず行かれない人も多いですが、来てくれればマクロ生物てんこ盛りのダイビングを保証できるので。しかも晴れ&べた凪の海の(私は計何十日も潜っていて、いまだ一度も日中雨に降られたり時化にあったことがありません)。

トゲツノメエビのペア
今私が一番見たいのがトゲツノメエビ。昨年6月にセブで撮影

いや、もちろん中には地形派(私には何が面白いのかまったく理解できないけど…)やひたすら大物指向の人もいるので誰もが満足させられるわけでもないでしょうが、いずれにせよ早いうちに自分のダイビングスタイルを見つけられれば、それに向いた海、シーズン、仲間、潜り方を選んで、より充実したダイビングライフを遅れるようになるはずです。マクロを楽しめる素養がある人なら、僭越ながら私が導いてあげることもできましょう。

王者の時代が終わりつつあるという話

今日読んだネット記事で目に付いたものを二つ。

一つ目は日経新聞サイトの「1通のメールが物語る任天堂の苦境」。Nintendo 3DSの1万円値下げに象徴される同社の苦戦はのおさらい記事です。

もちろん背景にあるのは市場構造の変化。DSで言えば本格的なゲームはPSPに譲り、脳トレなどでより普遍的な路線で棲み分けて来たわけですが、ひとたびiPhoneを始めとするスマートフォンが流行ると触ってもらう時間が減りました。「お手軽路線」は「もっとお手軽」の前には弱いものです。かつて脳トレに励んでいた層はそもそも熱心なゲーマーではないので、必需品であるケータイのオマケ機能でそこそこ楽しめるんなら、わざわざDSも持ち歩く機会は減るのも当然でしょう。両者では個々のタイトルの価格も桁一つ違いますし。

とは言え「DS Phone」で勝負できようはずもなく、Wiiにもかつての輝きはないので、望みはゲームのヒット作に恵まれることぐらいでしょうか。まるで金鉱を掘り当てるような賭けだ…。

二つ目はITメディアの「2人のスティーブの差?それは「能力」だろうね――米Googleのシュミット会長」。 最も印象的なのはシュミット氏の以下の発言。

Microsoftはソフトウェアのライセンスをコントロールして、ハードウェアのイノベーションを阻害した。消費者には目を向けず、業界の構造を支配することに腐心した。それに対してAppleは「消費者が抱える問題を解決すれば売り上げが伸びる」と考えた。

彼が元Appleの役員でひいき目があるにしても正しい認識だと思います。そしてその結果どうなったかというと、Microsoftは長らく業界の盟主の座に君臨し、一頃はOS市場で90%以上のシェアを誇ったものの、PCがケータイよりも安く売られるような今日では存在感が薄れゆく一方だったりします。果たしてWindows Phoneで反転攻勢が可能かは見物ですね。

折しも世界中で経済の雲行きが怪しく、企業は本当に価値がありそうに思えるものにしかお金を出さなくなっています。そうなると時代にマッチしているのは自分たちの課題をより直接的に解決してくれるAppleの方ということになりましょう。ということで今や多くの企業がパソコンではなくiPadで遂行できるように業務を再設計しています。

ITの主役がパソコンからスマートフォンやタブレットに移りつつあるということは、いよいよ人々が書類を作らない時代に入っているととを意味しているのだと思います。もはやそれをやるのは一部の人たちだけで、その他大勢は通話とメール、入力フォームのチェックぐらいでことが足りてしまうような。

でもそれって当然の話ですよね。ITが発達すればするほど仕事の本質は人力による部分にフォーカスされていくのは。スタートレックの世界のコンピュータは人が話しかけて操作しますが、やはりそういうことなのでしょう。人間がやるべきこと以外は全部肩代わりしてくれるのが、あるべき進歩の姿なのだと。もちろん良いことばかりではありませんけども。ITの発達は雇用を減らす方向に働きやすいので。

勢いがあるときは、まさか任天堂やMicrosoftがこうも失速するなんて考えられなかったかもしれませんが、そこは「盛者必衰」。いや、むしろ「進化の法則」でしょうかね。強いものが生き残るのではなく、変化に適応できたものが生き残るという。差し当たりAppleは変われましたが任天堂やMicrosoftはどうでしょうかね。

ドラクエXの発表後、スク・エニ株価が急落

9月5日、ドラゴンクエストX(テン)の発表後、スクエア・エニックスの株価が急落したそうです。この記事によればオンラインゲームと判明した途端株価が下がったのだそうな。

ドラクエXのバナー

確かにガッカリもしますよね。DS版の前作やDQMがあれほど成功したのに対応機種がWii/WiiUでは…。

オンラインゲームなのですれ違い通信は再現、強化できるにしても、今さら据え置きゲーム機向けなんて、とても正気とは思えません。DSは持っていてもWiiは持っていないという人も多いはずですし、通勤通学の電車内や旅先で遊ぶこともできないのですから、株主が「あまり数が出ず儲からない」と踏んで売りに走ったのも頷けます。

おそらくスクエア・エニックスはスマホ向けゲームとは一線を画しつつWiiUのスターティングラインナップにビッグタイトルを揃えたい任天堂に泣きつかれたのでしょうね。それを断れなかったと。

でも、私が経営者なら、開発の初期段階からWii/WiiUだけでなく他のプラットホームでも動かせるようにUI等を設計させておくようなことを画策するだろうな…。WiiU、そして任天堂がコケても素早く挽回できるように。