インターネット難民になってしまった

7月に購入して、それなりに快適に使えていたWiMAX(IO-DATA製WMX-GWMR)が故障しました。

一昨日、利用中に急に電源が落ち、電源ボタンの押下にまったく反応しなくなりました。バッテリー切れを疑って電源ケーブルを繋いでみるも、赤LED(給電)が1分ぐらい点灯したあと消灯します。バッテリーパックの脱着やリセットボタンの押下を試してみるも反応なし。どうやら完全に故障しているようです。

まあ精密機械なので時にはそんなこともありましょう。保証期間中なので修理か交換してくれれば文句はありません。問題は直ってくるまでをどう凌ぐか。私はフレッツ光を解約してWiMAXに乗り換えたため、自宅にインターネット回線が残っていないのですよね。よってiPhoneが唯一の通信手段ですが、当然ながらMacやiPadのようには作業がはかどりません。WiMAXを導入してからはWi-FiモデルのiPadが割とどこでもネットに繋がると喜んでいたのが、一転してインターネット難民になってしまいました。 W-Fi目当てにマクドナルドに詰めるかな。

とり合えずIO-DATAのサポートに事情を伝えて修理の案内を求めましたが、返信メールには「返事に3営業日間かかる」とのこと。3営業日を目安にしているということは、よほど問い合わせの量が多いのでしょうか。今後IO-DATAの製品を買っても良いものかは疑問に思えてきました。

また、UQ WiMAXにしばらく代替機を貸してもらえないかと依頼したものの、今のところ解答はなし。もし代車ならぬ代端末のレンタルサービスが実施されないとすれば、これまたUQ WiMAXへの加入を友人・知人に勧めることが難しくなってしまいます。早急に色よい返事を貰いたいものです。

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その後UQ WiMAXから返信メールがあり、「代替機の用意はないのでTry WiMAXサービスを利用してくれ」とのことで池袋のビックカメラやヤマダ電機で訊ねたらすべて貸し出し中でした。ヤマダ電機の人が言うには「一頃はいつでも貸し出せたが、最近では常時貸し出しが続くような状態。郵送になるけどWebで申し込んだ方が早いですよ」とのこと。確かに店舗分の返却は当てにならないので、そうしましょうかね。

ダイビングリゾート評(ボルネオダイバーズ・マブールリゾート編)

今回利用したBorneo Divers Mabul Resort(ボルネオダイバーズ・マブールリゾート)のリポートと個人的な感想を。

まずは客室。このような戸建てが10戸ぐらいありました。私が泊まったのは117号室。118号室と隣り合わせです。

客室の戸建て

客室の戸口

室内はこんな感じ。

117号室の室内

他にもツインベッドの部屋もあるようですが私が割り当てられたのはキングサイズベッドの部屋。カップルで行くのなければ不自由極まりないので、その場合はエクストラベッドを入れてもらうことになります。

男性二人での利用だったのにキングサイズベッドの部屋が割り当てられたのは、現地で女性一人と部屋をチェンジしたので、おそらくそのため。リゾートが無配慮だったわけではありません。多分。

部屋にテレビや冷蔵庫はなく、テーブルに500mlのペットボトルの水が6本置かれていて、飲んだ分はベッドメイキングの際に補充されます。その前にボトルが空になれば食堂フロアで補充することも可能です。

シャワーは温水が常に安定していました。トイレが流れないということもありません。客室はある一点(後述)を除けばおおむね快適に過ごせるかと思います。

食事は毎回ビュッフェ(帰国日のお昼前の軽食以外)。品数もまずまず。どれもそこそこ美味しいのですが油っこいものが多い印象です。自分の好み的には去年のカパライの方が上だったかな。

食事の一例

面白かったのが食堂フロアには1~2匹の犬猫が出入りする点。犬は遠慮がちでフロアの端っこまでしか来ませんが、猫の方は実に堂々としています。ただし触られるのは嫌いらしく犬と違って人の手から食べ物を食べることはありません。

また、食堂のすぐ外にはミズオオトカゲがやってきます。連中の習性からして不用意に触ろうとすると尻尾でこっぴどくぶたれるでしょう。

ミズオオトカゲ
皆「ドラゴン」と呼んでいましたが正確には「モニター」ですね。 和名ミズオオトカゲ、英名ウオーターモニター
食堂フロアの隣にはイベントフロアがあり、通信速度はかなり遅いもののWi-Fiが開放されています。Windows PC(Windows XP)も2台設置されています。キーボードは英語配列、日本語入力ができる状態なのかは確かめませんでした。もちろん日本語サイトの表示は可能です。

ダイビング関連の施設が集中しているダイビングセンターは島から50mぐらいの沖合いに建っていて、毎回橋を渡って行くことになります。ちょっと厄介なのがダイビングセンターにはトイレがないこと。海で済ませるか部屋にもどるしかありません。それと島からけっこうな距離があるので私のように重たいカメラセットを持って部屋と往復する人は、なるべく海に近い部屋をリクエストした方が良いかもしれません(ダイブセンターには鍵付きのカメラルームもありますが)。

ダイブセンター
海に突き出たダイブセンター
マブール島
ダイブセンターから見たマブール島
お隣さんのシパダンウォーターヴィレッジ
お隣さんのシパダンウォーターヴィレッジ
お隣さんのシーベンチャー
同じくお隣さんのシーベンチャー。元採掘施設のダイビング基地。 ダイバーはリフトで降りてボートに乗り込みます
ダイビングスケジュール的には到着日に2本のガイドありダイブ、シパダン行きの日は4ガイドダイブ(昼食と休憩もシパダン島)、シパダンに行かない日はガイドダイブ3本というのが基本です。

※ 上記は羽田⇄コタキナバル便が就航していた頃の情報です。

サンセットセルフダイブは17:30〜となっていますが、もっと早い時間でもいいようです。ニシキテグリは17:00ぐらいに潜らないと見られないようですし。 それからガイドのダイブマスターに頼むとナイトダイビングをガイドしてくれます。料金は1グループあたり$150とのことです。

そしてボルネオダイバーズ・マブールリゾートを利用して最も痛感したのは虫よけ対策が極めて重要であること。無造作にベッドに寝ていると体のどこかしらにチクっとくることがあり、見ると体長2mmくらいの赤茶色の蟻がいたりします。そして噛まれた箇所は1~2センチの楕円状に腫れてきて次第に痒みをともないます。たまたま私のベッドだけかと思いきや一緒に潜った女性客(私とは真逆の位置の部屋に泊まっていた)もビキニの背中に20箇所ぐらいの虫食い跡を作ってたのでリゾート全般にいえることなのでしょう。腫れは何日も引きません。南国に虫は付き物とはいえ、これは何とかした方がいいですね。

でも蚊取り線香の類いは蟻には効かなそう。未開拓地でのイモトアヤコのようにベッドにビニール袋を敷いて寝るのもちょっと…。ガス式の虫除けスプレーは飛行機への持ち込みがアウト。運が悪いとスーツケースをこじ開けられて没収されかねません。

ということでポンプタイプの防虫剤を持ち込むのが良いでしょうね。

 
サラテクト マイルドミスト 200ml

もしくはベッドに噴霧するのではなく自身に塗るタイプにするか。

 
サラテクト ウォータージェルタイプ 200g

これらがあの蟻にも有効かは解りませんが、効くと仮定した場合、あるとないのとではリゾートでの快適さが格段に違ってきそうです。

ちなみに去年利用したカパライは水上コテージで陸地がないため虫にさいなまれることもありませんでした。

マブールはマクロ天国ではなかった

そこそこ古いダイバーの私には、かねてから「マブールはマクロ天国」という刷り込みがありました。今回利用したボルネオダイバーズ・マブールリゾートのサイトにもそのようなことが書かれています。実際、昨年カパライからマブールのFroggy Lair(カエルのねぐら)というポイントに潜りに来たときも、その名の通りカエルアンコウがたくさんいましたし。なのでそのことを微塵も疑っていなかったのですが、現実は違っていました…。

マブール島のダイブサイトマップ
マブール島のダイブサイトマップ Froggy Lairの他にも「Nudibranch Center(ウミウシの中心地)」という何とも気になるポイント名が

いや、今でもマブールがマクロ生物の宝庫であることには変わりないのでしょう。おそらく変わったのは客層の方です。2004年に自然保護の目的からシパダン島にあったリゾートが撤去されたため、以降シパダン目的のダイバーを近隣のリゾートが引き受けることになり、相対的にマブールを訪れるマクロ指向のダイバーの割合が薄まってしまったのだと。

それと近年増えてきた中国人ダイバーの存在も理由の一つかもしれません。彼らは何事にもダイナミックさを好む傾向があるように見受けられるので。今回、見かけた二人の中国人ダイバーが持っていた一眼水中カメラはドームポート付きの完全ワイド仕様でしたし、誰一人ウェットスーツは着ておらず全員がラッシュガードとサーフパンツ姿。つまり端から着底することは想定していないわけです。しかも彼らはボルネオダイバーズ・マブールリゾートのリピーターだそうですし。

そうして、たとえマブール島ステイであってもシパダンを希望するゲストが多いとなれば、ダイビングリゾートもそれに対応せざるをえませんよね。

また、現在シパダンへのダイバーの入島は1日あたり120人までに制限されています。各ダイビングリゾートは前日に当局に申請を出し、許可が下りれば割り当て人数の範囲内(一応)でダイビングスケジュールを組むわけです。

ボルネオダイバーズ・マブールリゾートへの割り当ての定員数がどれくらいかは解りませんが(少なくとも12人以上はあるようだった)、ゲストの収容数が最大でも60人程度(30室)でダイビングもせいぜい6チーム以内なので、100人超規模を収容可能なカパライリゾート(割り当てが1日20人までと読んだことがあります)などよりもパーミッションにありつく確率が高くなるのではないかと。

だとすると皮肉にもカパライ(もっともシパダンに近いリゾート)に泊まった方がマブールで潜る機会は多くなるのかもしれません。それって何なんだか。

ともかく、もし私が再度ボルネオダイバーズ・マブールリゾートを利用する機会があれば、あらかじめ「シパダンは1日だけにして。何ならシパダンなしでも良いよ」とリクエストしてみようと思います。うまい具合に連日シパダンに潜りたいような人とチェンジしてもらえるかもしれないので。

クダゴンベ
シパダンのドロップオフでもクダゴンベなんかを探すことはできますが…

帰国

帰国日のスピードボートの出発は11:30。リゾートでは10:30頃に軽食が出ました。道中、16:30発の羽田行きの飛行機の機内食まで食事にありつくタイミングがありませんしね。

軽食
この通りの軽食だけど2時間前には朝食をたっぷり食べてるので十分かな

マブール島→センポルナ→タワウ空港→コタキナバル空港と来たときの逆を辿り羽田へ。途中、タワウ→コタキナバルの国内線が若干遅れたものの、羽田には予定通り23:00に到着。

キナバル山
キナバル山

昨年はコタキナバル→羽田便の初フライトだったため、式典やら何やらが執り行われていて手荷物検査も無かったのですが、今回コタキナバル空港では手荷物検査が2回ありました。出国手続きの直後と搭乗の直前です。マレーシアは麻薬系の取り締まりが一際厳しい国ですしね。

機内食はこちら。

マレーシア航空の機内食(2011年11月23日)
マレーシア航空の機内食(2011年11月23日) この容器なので茶そばのワサビは注意しないとむせます

なお、帰りのシートは12列のFでした。12列と14列は非常口に面しているため前のシートとの距離が大きく空いているラッキーゾーン。窓際席からもトイレに行きやすくていいですね。

ただし、前列シートのトレーはガッチリ固定されていて使えず、替わりに自席の袖からあの頼りない折り畳みのトレーを展開して使うことになるので、飛行機が揺れると機内食やワインをこぼしそうになります。それと、タッチパネル式の液晶モニタへの距離が遠のくので、ちょっと大きな動作が必要になってしまいますね。足下に荷物も置けないし。広さの代わりに不便なこともありました。

それとラッキーシートの窓際席の斜め前方には緊急時にハッチを開けるためのレバーが設けられています。もちろんみだりに弄ってはいけないものですが、この位置だともし飛行機が大きく揺れたらうっかり掴んで引っ張ってしまいそうな…。

緊急時ハッチ解法レバー
このレバー、ちょうど自動車のドア上のハンドルのような位置にあって

それと飛行機が羽田に到着してから手荷物を受け取って到着ロビーに出るまで40分ほどかかりました。私の自宅最寄り駅までの終電は23:11。欲を言えばタワウ→コタキナバル→羽田の便がもう1時間ずつ早くなってくれると嬉しいのですが、無理でしょうかね。

ダイビング最終日

ダイビングの最終日。「いよいよマブールでのマクロ三昧だな!」と思いきや、まさかのシパダン。これには愕然としました。いや、シパダンも決して悪いわけではないのですが、何というかマクロ派ダイバーの感覚からすると大味で…。

シパダンで見られる生きものの代表格はバラクーダ、ギンガメアジ、カンムリブダイなどの群れやウミガメ類。確かにカメの個体数は多く、バラクーダやギンガメアジのトルネードはパラオのそれよりも巨大なのですが、パラオの海のあのスカッと抜けるようなブルーがここにはありません。シパダンの海の中はたいていクリーミーな色なので、少なくとも私のコンデジではワイドの写真を撮ってもあまり気持ちよくないのですよね。

バラクーダの大群
大群を育む芳醇な海はプランクトンも多く、概してクリーミー

それにそういった群れはドロップオフのある南国の海には割とありふれた景色。バラクーダはどこに行ってもバラクーダです。アオウミガメだってそう。シパダンだからと別段変わったことはありません。

アオウミガメ
保護区だけあってデカく育った個体が多く、しかもかなり接近できたりはしますが…

例えるならフランチャイズレストラン店のメニューみたいなものでしょうか。せっかくの旅先なのに他所でも食べられる定番メニューを食すってのもどうなんだか。その点マクロダイブなら、たとえ顔ぶれが同じでも環境要因に左右される面が多く、その土地土地の特色のある味わいが堪能できます。

まあ、中には定番メニューが初めての人や、ひたすら気に入ったものばかり食べたがる偏食家もいるのでしょうが。それにマクロを楽しむには着底したり、お宝探しや観察のスキルが要求されますしね。

てなわけでチーム編成を変えてもらいたかったものの、この日の3チームのうち2チームはシパダン組。もう1チームがマブール&シアミルでしたが既にゲストが11人の定員いっぱい。移籍は適いませんでした。

おまけにこの日はトルネードなし。欲張るものじゃないですね。

それでも中層ダイビングの隙を見て、コンデジで頑張ってこんなのを撮ったりはしましたが。

アカホシカニダマシ

アカシマシラヒゲエビ

フタイロカエルウオ