オランウータン倶楽部

先日、オランウータンクラブの面白い生態を目撃しました。

オランウータンクラブ
オランウータンクラブとはよく名付けたもので

ほじほじ君を使って写真が撮りやすい位置に誘導していたところ、急に手足を縮め、マリモ状の球体になってふわりとエスケープ。 ほどなく数十センチ離れた場所に着地すると、全部の手足を同時にシャキーンと伸ばし、一瞬にしてカニの形に戻りました。

Olympus OM-D用の水中プロテクタが微妙すぎる

今週末、920hPaというとてつもない台風が沖縄本島を直撃しそうな気配。波高12mなんて予報も。さすがのプレフリもしばらくはお手上げのはず。

街では街路樹が倒れたりするでしょうが、大事に至らないでほしいものです。


アンサー野本の水中天国 Vol.16が公開されました。今月2本目ですね。気合い入ってるなぁ。

今回紹介するのはOlympus OM-D用の水中プロテクタ(水中ハウジング)「PT-EP08」とマイクロフォーサーズ用ズームレンズ「ED 12-50mm F3.5-6.3 EZ」。

このレンズは35mm判換算で24〜100mmと水中使用では特に何てこともない、まあまあ広角のズームレンズですが、「マクロモード」とやらが付いているそうで。あくまでもモードなので最大撮影倍率も0.72倍止まりですが(通常、マクロレンズだとフルサイズ判なら1.0倍、APS-Cなら1.5倍)、上手く使えば面白いマクロ写真が撮れるでしょう。

ただし、動画の中でも触れられているようにカメラとプロテクタの仕様が…。

プロテクタにカメラをセットする際、なぜかストロボを畳んでおく必要があり、その状態でストロボを光らせるのは強引すぎます。しかもそのために特殊な設定を要するなんて、ヒューマンインターフェースの考え方からして邪道中の邪道、下の下。設計思想や開発力すら疑ってしまいます。

近年、Appleがどうしてここまで躍進できたのか、未だに理解できていないようですね。もはや「扱いが難しい高機能製品」は「簡単で必要十分の製品」に惨敗するのは周知の事実なのに。

私は以前からOlympusのカメラは使いづらい、ユーザーフレンドリーではないと思っていたのですが、その点をまた再認識させられました。

折しもOlympusは資本提携先の選定が難航しているようですが、引く手あまたの医療機器部門はともかく光学機器部門の先行きは不安です。個人的にはテルモがベストパートナーだと思うものの、その場合、不要な光学機器部門は他社に売却でしょうね。

そうそう、野本さんが撮影した動画に映っている魚はバンガイカーディナルフィッシュ。ならば撮影地はインドネシアのレンベですね。今私が一番潜ってみたい海です。

Eye-Fiカードは時限爆弾か?

先日のダイビングツアーの1ダイブ目。エントリ後30分ほど経過した時にまたEye-Fiカードがエラーを起こしました。先々月の沖縄と同じ現象です。

困ったことに私のNikon D7000カメラは2枚刺しのSDカードの片方がエラーになるとその後は撮影もプレビュー確認もできません。おかげでニシキテグリの成魚(個人的には久しぶり。どこも隠れていない全身を見たのは15年ぶりぐらいかも)なんかを撮りそこねてしまいました。Eye-Fiカードはさながらカメラをフリーズさせる時限爆弾のようです。

ヒルトゥガンのカエルアンコウ
このカエルアンコウを撮った後にエラー発生

しかたなくExit後にボート上でハウジングを開け、Eye-Fiカードを取り出して16GBのSDカードのみの構成に変更。Eye-Fiカードに割り振っていたjpegファイルはRAW画像と共にそちらに保存することになります。

ハウジングを開けたからにはまたセッティングのし直しです。Oリングを外してグリスアップし、ハウジングの接合部からゴミの類いをふき取って再セット。そもそも水没リスクを高めるこの手間と作業を最小にしたいがためにEye-Fiカードを導入したのですが…。

結局、三日ともダイビングが終了した際にハウジングを開け、SDカード使ってiPadに画像を転送するはめに。iPad用のSDカードリーダー、持っていっててよかった。iPadに転送してしまえばその日の内にガイドと一緒に確認できますんでね。

後日、Eye-Fiのメーカーに事情を伝えたところ交換してくれるそうな。購入から1年以上が経過しているし、再現性も不明なのですがね。

もうEye-Fiカードを使うのはやめようかと考えていたものの、それだったらもう一度信じてみてもいいかな。正常に動作する限りは便利なのは間違いないので。だったら沖縄の件の直後に問い合わせればよかった。

本当はNikonがファームウェアを更新して、エラーのSDカードスロットをメニュー操作で切り離せるようにしてくれるといいのですが。Nikonのユーザーサポートには二ヶ月前に伝えてあるものの、少なくとも現時点では対応してくれてません。

Nikon 1かCanon EOS Mか

アンサー野本の水中天国 Vol.15が公開されています。今回紹介するのはZillion製のNikon 1 J1/J2用水中ハウジング。9月発売だそうな。

このハウジングで注目すべきはマウントアダプタを介して一眼レフ用のAF-S Micro NIKKOR 60mm f/2.8G EDレンズが使えること。Nikon 1はセンサーサイズが小さいため、162mm相当の画角で写せます。水中天国でもゼブラガニのどアップなど多津丸さん撮影の作例が紹介されていますね。

ちなみに私のカメラ(Nikon D7000)はAPS-Cなので105mm Microレンズで157mm相当。より大きくて重いレンズを使いながら倍率では負けてます。

しかも60mm Microレンズなら105mmより10cm以上被写体に接近できるため、私が知る限りNikon 1 J1/J2は最大の撮影倍率が得られる水中カメラセットです。もちろんコンデジでズームを掛ければもっと拡大して写せるものの、その場合は手ブレも拡大されてしまいます。私の過去の経験だと3倍ズームが限度でした。

さて、来月にはCanon EOS Mが発売になります。こちらもマウントアダプタを介して一眼レフ用のEFマウントのレンズが使えるようになっています。ならばEF-S60mm F2.8 マクロ USMレンズあたりをセット可能な水中ハウジングが発売されるでしょう。差し当たりNauticamの製品はDEMA Show(11月の14日〜)でお披露目かな。

ただし同じ60mmクラスのマクロ(マイクロ)レンズでもCanon EOS MのセンサーはAPS-C(Nikonのそれよりはやや小さい)なので96mm相当。EF100mm F2.8L マクロ IS USMを使えば160mm相当になりますが、60mmの場合よりも被写体から10cm余計に離れなければなりません。

もっとも、撮影倍率が大きいということは、レンズで捉えた像の中央しか記録できないということの裏返し。せっかく周りが良いボケ味をかもしだしていても容赦なく捨てることになります。

よって、この二択の場合にどちらを選ぶかは写真撮影の指向、スタイル次第。

  • 価格優先 ⇒ Nikon 1 J1/J2(Canon EOS Mはダブルレンズキット以外はストロボ別売)
  • スーパーマクロ指向 ⇒ Nikon 1 J1/J2
  • 画質優先 ⇒ Canon EOS M
  • 先々、フィッシュアイレンズで動画も録りたい ⇒ Canon EOS M (Nikon 1ではせっかくの外側の湾曲を捨ててしまう。超広角の中央だけを写すのはナンセンス)

といった感じでしょうか。私なら高画質かつ何かと無難なCanon Mを選びますが、もちろん好き好きです。いや、Canon EOS Mの将来機種を待つかなぁ。きっとEVF(電子ビューファインダ)付きの上位機種が出ると思うので。

ちなみにNikon 1 J1/J2にはNikon純正の水中ハウジングも発売されますが、レンズポートが固定なので気合いを入れて写真が撮りたければ止めた方がいいでしょう。

偽ギンガハゼ

今週末の沖縄、強烈な双子台風に見舞われそう。特に15号の方は940hPaかそれ以下の勢力でもって本島の西海上を抜けていきそうな感じです。台風が去ってもしばらくは濁りやうねりが残るのでしょうね。

聞くところでは、実は8月は個人経営のダイビングショップは割と空いているらしいのですが(混んでると思って8月は避けられがちなため)、そういうのを狙って予定入れなくてよかった…。


こちらは先日のリロアン(マクタン島の北西の方)で撮ったシュリンプゴビー。

フタホシタカノハハゼ
ギンガハゼだと思ってたものの…

黄色いし顔に斑点もあるので、てっきりギンガハゼだと思って撮っていたのですが、写真を見返してみるとどうにも違和感が。そう、背びれの模様が明らかに違います。 ギンガハゼなら頬っぺだけでなく背びれにも斑点があるはずです。

ギンガハゼ
前日に撮ったギンガハゼ。模様だけでなく背びれの形も違いますね

図鑑で調べたら、上の写真の魚はフタホシタカノハハゼという種類らしいです。

私は先にギンガハゼを覚えたので、何だか偽ギンガハゼっぽく思えてしまいますが、まあギンガハゼが偽フタホシタカノハハゼとも言えましょう。

なお、フタホシタカノハハゼの腹びれはなかなか美しいです。

フタホシタカノハハゼ(正面)
フタホシタカノハハゼ(正面)