U-NEXTで毎週月曜日に新エピソードが配信されているHOUSE OF THE DRAGON(ハウス・オブ・ザ・ドラゴン)ですが、これがどうにも退屈で期待はずれ。面白くないのですよね。
公開前、GAME OF THRONES(ゲーム・オブ・スローンズ)の前日譚となるスピンオフだと聞いていたから、てっきり凶王(エイリス・ターガリエン。デナーリスらの父親)の頃の話かと思いきや、ずっと前、200年ほど遡った頃の話だもんな。当然、知っている人物は一人も出てきません。
GAME OF THRONESでは絶滅から復活したドラゴンが大きな役割を果たしたけど、この当時の人々には見慣れた存在らしく空を飛ぶ馬ぐらいの扱いだし、ゾンビ(ホワイトウォーカー)も出てこなくて、ひたすら人間ドラマが展開されるのだけど、これがかったるくて。
そんなHOUSE OF THE DRAGONだけど、第五話『われらは道を照らす』を見終わって、ようやく盛り上がってくる兆しを感じられた気がします。
本作のストーリーは当時のヴィセーリス王が後継者に弟のデイモンではなく娘のレイニラ王女(ただし、女性君主の前例はない)を指名したものの、後にエイゴン王子が生まれて王位継承の先行きが怪しくなったというのが基本軸。
ヴィセーリス王はまだ健在であるものの、その体のあちこちに原因不明の腫れや出血があり、何かの毒物を継続的に接種させられていることを推測させます。そんな王が五話の最後に倒れ、いよいよ時代が大きく動き始めるのだろうと。
7国を束ねて治めるターガリエン王朝も盤石ではないし、レイニラ、デイモン、そしてエイゴンの三つ巴の構図に加えて、各国諸侯がどう絡んでくるのかが展開されていくのでしょう。そして王位を握り、後のデナーリスらの先祖となるのが誰なのかと。
今のところレイニラが主人公らしく描かれているものの、そこはターガリエンの血筋。彼女は叔父のデイモンにも親近感を抱いているし、先々は腹違いの弟のエイゴンとの婚姻を提案する側近がいたりもします。
近親婚の伝統があるターガリエンの末裔には狂気をはらんだ者もおり、まともに思えたデナーリスですら最後には一般市民をも惨殺してジョン・スノウに殺されるわけだけど、そんなターガリエン一族の狂気や闇が描かれていくのかな。だったら見続けてもいいか。
楽しみにしていたHOUSE OF THE DRAGONの出だしが低調だったため、独占法会のU-NEXTは今月末で一旦解約しようかとも思ってたけど、もうひと月は続けてみようかな。