ローラと辺野古

先ほどTBSのサンデージャポンを見ていたら、ローラさんが辺野古基地予定地への埋め立て差し止め署名活動をInstagramで広めた件について、あれこれ言っていました。

まあ出演者各人はテレビ番組としての立場、役割に従って発言しているのかもしれないけど、この件への批判には正直うんざりです。あんたら何様なのかと。

ローラの肖像(オフィシャルサイトより)
ローラの肖像(オフィシャルサイトより)

いや、一人一人が辺野古埋め立てや署名活動への賛成・反対などを表明するのならいいけど、ローラさんの言動を批判するのは筋違いでしょう。街のインタビューの「彼女は沖縄に住んでるわけじゃないのに」は論外だし、「芸能人が政治的な発言をするべきではない」って風潮は何を言っているのだか。それこそ彼女に「他愛もないことを話すだけのお人形さん然としていろ」といっている様なものです。

ちなみに私の立場は、「辺野古しかないという理由に理があるなら賛成するけど、現状では埋め立てに反対」というもの。仮に昔の検討で辺野古が普天間基地の移転候補地の優先順位1位だったとしても、これほど沖縄県民の反対が多いままなら、ちゃんと辺野古じゃなきゃいけない説明をして県民を説得するべきだし、さもなくば優先度2位以下も合わせて考え直すべきだと。

中には「もう遅い」とか「説得は無駄だ」などと言う思考停止な人もいるけど、実際のところ沖縄県民だって決して一枚岩ではなく、本島と八重山でも考え方は違うし、本当においても「賛成ではないが諸事情を考えれば容認」という意見の人もそれなりに多いわけです。だったら日本政府は容認派をもっと増やす努力をしないと。

結局のところ、辺野古への移設は「土建屋(しかも主に本土の)が一番儲かるプランという利権がらみの政治決着だから、それが明るみに出ないよう工事を強行している」ってのが真相ではないかと。そしてそれを見透かした県民が「沖縄に負担を押し付けているだけ」と反対していると。

さしあたり今回の署名活動は成功したので来春にはホワイトハウスの見解が発表されます。そこで「地元住民の反対が多いなら、辺野古への海兵隊の移転は難しい」とでも書かれていたら、この埋め立ての理由自体がふっっ飛んでしまいます。

さらに「グアムへの移設も考える」などと言い添えられたなら、安倍政権は厄介な事態に直面することになるでしょう。国防上、海兵隊も沖縄に残ってもらうのが得策だけど、そのためにはトランプ大統領のご機嫌とりのためにF35をさらに追加購入するとか、通商面などでもあれこれ譲歩を強いられてしまうという。

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