BAYSIDE English Cebu乗っ取り事件のその後

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まにら新聞の11月15日付けの記事として『セブ英会話学校の女性経営者に対する脅迫などの罪で起訴された山中博被告ら3人が出国か』と報じられました。

まにら新聞の記事「セブ英会話学校の女性経営者に対する脅迫などの罪で起訴された山中博被告ら3人が出国か」
まにら新聞の記事

有料会員ではない私は全文を読めないけど、どうやらBAYSIDE Enlgish Cebuの佐々木綾子元経営者と幼少の子息を脅迫した事件で起訴されて裁判が進行中だった元東進ハイスクール講師の山中博被告、その配下の松井元輝被告と土原弘人被告が何者かの手引きによって既にフィリピンから第三国に出国済みかもしれないとのこと。被告人の出国は当然ながら認められないので偽造旅券を使ったのか、もしくは船で海を渡ったのかな。フィリピンの近隣国というと、マレーシア、インドネシア、パラオ、台湾など。でもそうなると裁判は負ける上、逃亡罪も加わって下手すると国際指名手配。日本とフィリピンの間には犯罪者引き渡し条約こそないけど、どの国にいても何かの拍子に身元を疑われればフィリピンに送還されかねないので、さぞ不自由な逃亡生活を強いられるのではなかろうか。ああ、だから偽造旅券で別人になりすましてるのかも。

ちなみに裁判の進行状況はというと、風の噂では原告側が圧倒的に劣勢だと聞いていました。何しろ佐々木さんは資産をあらかた騙し取られて経済的に窮していた一方で、騙し取った方の山中被告は資金に物を言わせて超強力な弁護士を雇ったので、例えば原告がギブアップするまで裁判を長引かせることもできるのだと。兵糧攻めですね。でも彼らが本当に国外逃亡を図ったのなら、状況は噂とは違っていたのかも。かつては「判決も金次第」と言われたフィリピン司法だけど、ひょっとしてドゥテルテ政権下では、そういう露骨なことができなくなっているのかな。ほんでもって彼らはフィリピンで服役するよりは逃亡生活の方がいいと判断したのか…。とはいえ佐々木さんも、これで勝訴を勝ち取ったところで被告らに罰を受けさせることも、金銭的な賠償を受けることも当面はできないわけだ。

で、気になるのはBAYSIDE English Cebuの今後の運営がどうなるのか。山中被告は英会話学校を経営したいのではなく、ボランティアを装った裏金ビジネスやマネーロンダリングの隠れ蓑に学校を使いたいだけだったようだけど、曲がりなりにも現経営者のはず。下手するとこれであの学校のマネジメント体制が崩壊し、先生やスタッフへの給与が払われなくなったり在学中の生徒が投げ出されるなんてことが懸念されます。山中博被告、つくづくとんでもないことをしでかしてくれたもんだ。

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