Appleのおかげでさ…

4月から6月にかけて画面の大きなiPhoneが発売されるという憶測が出ていますね。おおかた試作機の一つをかいま見た人が垂れ込んだってとこじゃないでしょうか。イレギュラーな解像度を採用したら世界中の開発者はパニックになりかねないし。でもドット数は変わらす画面サイズだけ大きくするならありです。Nintendo DSi LLみたいに。


iTunesで買った楽曲やアプリを何台までのiOSデバイスで使えるのかが気になって調べたところ10台でした。何となく5台までだと思っていたのですが、それはApple IDとMacの関連付けの数だったのかな。

2011年10月12日更新のライセンス規約には以下の記述があります。

お客様は、最大10個の関連デバイス上に、本アカウントから適格コンテンツの自動ダウンロードまたは購入済み適格コンテンツのダウンロードをすることができます。ただし、アイチューンズが認めたコンピュータについては最大5つまでです。

これを読み解くと「1個のApple IDで使えるiPhone、iPod touch、iPadは最大10個、MacかWindows PCは最大5台」ということですね、多分。

だとすると、じじ、ばば、パパ、ママ、そして兄弟姉妹が6人の大家族なんかはiOS向けコンテンツの類いは一家で1個買えばいいことになります。5人家族で各人がiPhoneとiPadを1台ずつって例えの方が現実的かな。まあ、Blu-rayの映画タイトルだって通常は一家で1枚あれば十分なわけだから妥当でしょう。

いや、でもBlu-rayの映画を1本買っても一度に再生できるのは1個のプレイヤーでのみ。リビングで誰かが観ていたら別の誰かが自室のPCでってわけにはいきません。Nintendo DSのゲームだって複数人で同時に楽しむには人数分を買わなければなりません。でも、物理メディアを介さないiOSアプリは最大10人が同時に使うことだってできます。まあ実際のところ家族5人がそれぞれ別のパソコンやiOSデバイスで共通のApple IDを使っているなんてことはないかもしれませんが。

同じく悩ましいのは法人客の場合。例えばどこかの図書館が10台のiPadを来館者に貸し出すとしたら、図書館がiTunesのApp Storeから購入する市販アプリのライセンスは1個だけです。この場合、延べ人数で何千人が利用しようともApple ID1個につき1ライセンスしか売り上げになりません。まあ、こちらはiOSうんぬんの話ではない気もしますけど。

で、何が言いたいかというと「ソフトウエアメーカーにとって難しい時代だなぁ」という感慨の吐露。以前なら考えられないほど参入が容易で極めて小さなアイディアでも全世界に打って出られるようになった反面、多勢に埋没しやすくもあり、売り上げの単価の相場も悲しいぐらいに低いという…。

もっともiPhone以前にはなかった市場が出現したってことでもあるのですが。大波には逆らっても飲まれるだけです。上手く乗りこなすか、さもなくば十分に距離を置いて巻き込まれないようにするしかありません。

うん、良くも悪くもAppleに振り回されています。

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