アザラシ通路の考案者

福岡県の海ノ中道マリンワールドにもアザラシの円柱水槽があります。水槽の窪みに上下方向の通り道になるパイプ状の水槽をこしらえることで、観客のすぐ目の前をアザラシが通る仕掛け、いわゆる行動展示の一例ですね。

マリンワールド海の中道のアザラシ
逆にアザラシが観客を見に来ることもあります

これ、旭山動物園が最初に導入し、その後各地の動物園・水族館に広まっていったものですが、発案は海ノ中道マリンワールドだったそうな。

確か八景島シーパラダイスでも見かけたなぁ。

かつて閉園の危機に陥った旭山動物園が目玉になる試みを探していたときに、マリンワールドがアイディアを提供したとのこと。

で、旭山動物園に遅れること数年。ようやく予算が工面できたのか、本家のマリンワールドにもアザラシの円柱水槽が作られた次第です。

なお、マリンワールドではアザラシの円柱水槽の上が餌やり場になっているので、来場客も小魚の餌を買ってチューブの上から上手い具合に落とせば、意図したタイミングでアザラシが円柱内を通ってくれます。

マリンワールド海の中道のアザラシ
水面の姿もけっこう近くで見られます

Dolphin’s jump!

福岡の水族館、海ノ中道マリンワールドでの私のお決まりはイルカの大ジャンプの写真を撮ること。イルカプールの中空にボールが吊ってあり、イルカショーの際にイルカやオキゴンドウがジャンプして鼻先(正確には口の先ですね。鼻は頭の上だから)でタッチするところを撮るわけです。見上げるために客席ではなく通路に陣取ります。

海ノ中道マリンワールドのモニュメント
マリンワールドの入り口のモニュメントもイルカジャンプ

前々回の写真はこれ。

バンドウイルカのハイジャンプ
飼育員さんのポーズと相まってなかなかの一枚かも。 Canon PowerShot G9で撮影

前回がこれ。

空飛ぶカマイルカ
空飛ぶカマイルカ。 ボールは写っていないけど面白い写真です。この日は雪が降ってたなぁ SONY Cybershot HX5Vで撮影

そして今回はこんな感じ。

イルカのジャンプ
カマイルカ。朝は晴れてたんだけど曇っちゃいました。 Nikon D7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDで撮影
オキゴンドウのジャンプ
オキゴンドウ。小型のクジラです。 Nikon D7000 & AF-S VR Micro-Nikkor 105mm f/2.8G IF-EDで撮影

今回初めて一眼レフでイルカのジャンプ狙ったのですが、なにぶん105mmマイクロ(マクロ)という応用の効かないレンズ。視界が極めて狭いため、マクロ生物の接写やポートレイト写真には向いていても、動く動物の撮影は大変です。これしか持っていないからしかたがないのだけど。

しかも今のイルカショーではイルカが予告なしに大ジャンプします。
以前はショーのクライマックスに「さあ皆さんシャッターチャンス。これからイルカ達が大ジャンプしますよ〜」というアナウンスがあったのになぁ。

でもまあ、この通り何とか撮れました。マクロレンズは最初から大写しになるためトリミングも要らないのだけど、このレンズに特有の狭っくるしいファインダで動くものを狙うのはしんどいので、もう少し使い勝手のいいレンズを1本買うべきかもしれません。

サメの歯の落とし主が判明

海ノ中道マリンワールドのパノラマ大水槽ダイビングではサメの歯を拾って持ち帰りました。

昨日はそれがどのサメの歯か解らないと書いたものの一種類だけ判明。というのも水槽の脇に展示されていたサメの顎の写真を撮ってきてたので照らし合わせて。

オオセの歯
オオセの歯。立派な肉食魚ですね。 ONEPIECEの魚人島編に出てきたゼオのモデル鮫
アカシュモクザメの歯
アカシュモクザメの歯。ONEPIECEではドスン
アオザメの歯
アオザメの歯。ONEPIECEでいくとマダム・シャーリー
ネコザメの歯
ネコザメの歯。貝などを食べるのに適しています。 ONEPIECEではバンダー・デッケン
エドアブラザメの歯
エドアブラザメの歯
トラフザメの歯
トラフザメの歯。画びょうの集まりみたい
イタチザメの歯
イタチザメの歯。拡大すると歯の縁がギザギザです
シロワニの歯
シロワニの歯

で、 下の写真の4個がたぶんシロワニの歯。見分け方は両サイドにちょこんと出たトゲ。

DSC04877-15.48.-1

こちらがシロワニの歯の拡大。長い剣状の歯の両脇にトゲがありますよね。

DSC04820 - バージョン 2

でも拾ったのはサイズが小さいし短いので、横っちょか奥あたりの歯でしょう。

福岡市動物園

私は動物園や水族館が好きです。もちろん海の中や磯も。なにしろ本物の生き物に遇えるから。

一方で遊園地やテーマパークの類いにはちっとも心を動かされません。特にナントカランドで人間大の二足歩行ネズミやらアヒルやらを相手に誰かが狂喜している様なんぞを見ると、つくづく冷めてしまうのですよね…。まあ、連中はカテゴリ的には動物ではなく芸人枠だし、他人が何を好きでも構わんのですが。

さて、水族館ダイビングの前日、19:00からのスキルチェックまでに時間があったので、約25年ぶりに福岡市動物園に行ってみました。ここの動物園ではマグカップで水を飲むゴリラが有名だったものの、一昨年お亡くなりになったそうで。残念。

福岡市動物園のゴリラ
別のゴリラ。物思いにふけっているようでした

30数年前はアジアゾウにビスケットを手渡しできた(子供の手の先までゾウの鼻が伸びてきていた)のですが、さすがに現在では観客の手が届かない距離での展示に変わっていました。

印象的だったのはカバ。ときおり鉄柵越しながらも手が届く距離まで近寄ってきます。どうやら飼育員さんになでてもらうのが好きなようです。パノラマ大水槽ダイビングもそうだけど、福岡では生き物との距離が近いよなぁ。

福岡市動物園のカバ
目を細めるカバ。右下に飼育員さんの手が写ってます

そして一番良く撮れた動物はこちら。そう、レッサーパンダです。

福岡市動物園のレッサーパンダ

福岡市動物園のレッサーパンダ

ずっと木の上にいたものの17:00の閉館間際に下りてきて、運良くカメラ目線の写真が撮れました。なかなか凛々しい顔立ちをしていますよね。

水族館ダ〜イブ!

5/18日(土)、福岡県の水族館『海ノ中道マリンワールド』のパノラマ大水槽でダイビングしてきました。

おかげで東京と神奈川での2件の飲み会の誘いを断ることに。共に女性からのお誘いだったのに、無念

マリンワールド海の中道のパノラマ大水槽
写真中央は餌付け中のスタッフダイバー。私が写っている写真はありません

基本的に水槽内のお魚には触り放題です。ただし無茶をしなければ。

中には狼藉っぷりが目に余るダイバーもいるらしく(特に関西方面に多いらしい。出入り禁止のショップすらあるとのこと)、そういうときは強制的につまみ出されるようです。

難なく触れる魚はウツボ、ネコザメ、ホワイトチップシャーク、オオセ、カスリハタなど底生の魚たち。

ウツボはどの個体も大人の足ほども太く、触った感触はぶよんぶよんでした。

オオセ
クモハダオオセ。ライティングに失敗

そしてタイミングを見計らえば3mのシロワ二やトラフザメ、シュモクザメ、トビエイ(マダラとナル)など回遊する魚なんかにもタッチが可能。見事な鮫肌を実感できます。

マリンワールド海の中道のシロワニ
シロワニとコバンザメとイワシ玉。今回のベストショットはこれかな。 さすがに地球の海フォトコンテストには応募できないけど

逆に触るのが難しいのはイワシやヨスジフエダイなど。まあ捕食される側なので逃げて当然ですね。ロウニンアジにはチャレンジしなかったので解りません。

パノラマ大水槽ダイビングは既に10年以上の歴史があり、私は始まった頃から存在を知っていたものの、水族館の水槽ダイビングなんてアホっぽいと敬遠していたのですが、話のネタ程度にと潜ってみたら意外に面白かったです。トラフザメが脇をすり抜けたかと思えば、シュモクザメが頭上すれすれをかすめて行ったりするし。

マリンワールド海の中道のトラフザメ
トラフザメ。これは海で撮ったと嘘ついても通用するかも

私は自然界だとトラフザメにはシパダンで50cmの至近距離まで迫って来られた経験があります。あまりに迫ってきたもんでカメラを弾かれないように手を引っ込めたのを見たフィリピン人ガイドは、私がびびったように見えたらしく、上がった後も笑っていました。

マリンワールド海の中道のアカシュモクザメ
アカシュモクザメ。ハンマーヘッドシャークという呼び名の方が一般的かな。 いつ見ても変な形の頭をしてますよね 。シュモクザメはまだダイビング中に見たことがないです

ガイドの木原さんによると、ここのゲストの中にはパノラマ大水槽ダイブが74回目の強者さえいるのだとか。予定していたファンダイビングの海が荒れたら水槽ダイブに切り替えるのだそうです。近郊在住のダイバーなのでしょう。 他にも水槽で一日に2ダイブした人もいたそうな。確かに海でもたいてい2本は潜るけど。

海ノ中道マリンワールドでは、過去にはイルカプールダイビングも実施したことがあるそうです。応募者殺到でキャンセル待ちが大勢出たのだとか。ドル箱イベントが続いていないということは、無理があったのでしょうね。ああ、確かにパラオのドルフィンパシフィックでも、イルカダイブは早々に廃止されたのだっけ。