左ヒラメで右カレイ?

マクタン島近海のトゲダルマガレイ。

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近縁のモンダルマガレイかとも思ったけど、図鑑で見るとモンダルマガレイは両目の間隔がもっと広いので、この写真はおそらくトゲダルマガレイです。

それにしても「左ヒラメで右カレイ」という覚え方は当てになりませんね。腹側を手前にすると頭が左に向くのがヒラメとのことですが、この通りトゲダルマガレイは左向き。

ではヒラメもカレイも同じ生物(サケとマスのように)かといえばそうではなく、食性も決定的に違うようです。ヒラメは魚を食べ、カレイは虫の類いを食べるとのこと。

いや、でもWikipediaによると「ヒラメ科とダルマガレイ科に属する魚の総称」がヒラメだそうな。ならば名前はカレイだけどヒラメなのか。実はエイの仲間のサカタザメのような。

ヒメオオミアミという説

以前、マブールで撮影したオランウータンクラブの周りに謎の黄色い生物が舞っていた件、エビ説や何かの稚魚説があったものの、今年になって有力情報を得ました。谷津のガイドさんによれば「ヒメオオミアミ」とのこと。なるほど、アミか。言われてみればそんな気がします。

オランウータンクラブ

今まで意識したことがなかったので手持ちの写真ストックはないけど、ネットで検索するとたくさん画像がヒットしますね。今度狙って撮ってみようかな。

ヒメオオミアミ
別の写真から切り出した絵。確かにヒメオオミアミに見えます

ちなみにアミはエビみたいな生き物。着底して暮らすのがエビ、水中を浮游しているのがアミです。クジラや大型のサメの食糧としても有名なオキアミのアミですね。

いよいよFacebook離れが加速か?

unlike_icon最近、私のFacebookウォールに他者の近況があまり流れてこなくなりました。そもそも私の友達登録が少ないからってのもあるだろうけど、斜に構えて使っていて「自分からは友達申請はしない」と決めているのですよね。

よって、ウォールが賑わったのは元日と大雪の日ぐらい。でもそれは結構なことだと思います。皆の利用方法がこなれて、書き込む頻度も落ち着いてきたのでしょう。欧米でもその傾向が顕著になったとも伺っています。

なにしろSNSによってかえって人間関係が悪化する話はよく聞くし、時おりSNS絡みのトラブルや犯罪事例も聞こえてきます。そもそも自身の行動を監視するための情報を自ら差し出しているようなものですからね。

それに、日常をさらして「さっきこんなことしたんで見てみて」などと言われても、読む方は結構疲れるのですよね。近況アップデートの多くは知ったところでどうとも思わないことだったり、知りたくないことだったり。なので、いつしかスルーの感覚が培われます。よほど気になったものだけ読む感じの。

そのため、書く方はレスポンスの薄さから次第に張り合いを無くして筆無精になるというのが定番のパターンですね。

それと誰かから占いの結果の類いがウォールに流れてくると残念な気がします。「あなたは○○のタイプです」ってやつ。アプリが友達リストを元に勝手に勧誘を始めるので「ああ、この人は無造作にアプリ使っちゃってるんだ」と。

かくいう私の軸足はこのblog。自動的にFacebookにも流す設定にしてあるものの、あくまでもblogの方がメインです。個人の情報発信の手段としては、過度に拡散したり半ばレスポンスを強要されがちなSNSよりも控えめで、かつコントロールもしやすいのが好都合なので。

また、リアルタイム感が鍵のSNSとは違ってblogには即時性も求められないため、1回のダイビングで撮った写真を毎日小出しに発表しても成り立ちます。それこそ魚類発祥の地と言われるフィリピンのように生物の種類も個体数も豊富な海で潜った後には写真ネタがたんまりストックされるし。

そしてblogのアフィリエイト報酬は私のダイビング費の足しになっています。皆さんがこのblogの広告をクリックして見たり、このblogに立ち寄ったあとにAmazonや楽天でお買い物してくれると、その都度報酬が発生します。まだまだこれで食っていかれる状況にはほど遠いものの、ささやかな1件でも積み重ねればそこそそ使いでのある金額になり、それでもって次の写真を撮りに行かれるわけです。

なお、つい先日Facebookが「Graph Search」という新機能を発表しました。簡単に言うと「友達の行動をより分析的に見られる機能」でしょうか。私はこれも勘弁だな。あまりに余計なことは知りたくも知らせたくもないので。

まあ、Facebookも情報収集(例えばエアアジアの激安キャンペーンなど)に使ったり、「blog更新しました」を投げる場所としてはいいのですが、現状以上に「私生活相互覗き見社会」みたいになるのは嫌なので、今後の方向性や動向次第では私もFacebookの利用を止めてしまうかも知れません。

ダイバーの習性

この3月、私はフィリピンのサウスレイテに行くつもりです。マクロが目当てでありながらジンベエザメ(やはりフィリピンのオスロブのように餌付けされているのではない)が高確率で出没する何とも贅沢な海なので、どうせならと何人かの仲間には声を掛けてみたものの皆都合がつかないとのこと。

その理由で一番多かったのが「休みが取れない」でした。なにしろ年度末なので。

そして次に多かったのは「パラオに行くから」。なるほど、2月・3月ならパラオに行きたいのも解らなくはありません。これはもうダイバーの習性かなと。私も昔はそうでしたし。

パラオのロックアイランド
確かにこの空の青と海の青はたまらんです

ただ、かつては「パラオのベストシーズンは2月」と言われていたものの、近年はまったく当てはまらなくなったとも聞きます。実際、私が最後に行った3年前の2月もブルーコーナーは流れが強すぎてサメ類すらまばらという有り様。しかもジャーマンチャネルはダイバーだらけ。何十人もがクリーニングステーションを囲むと、いざマンタが出ても楽しくないのですよね。写真や動画を撮ろうにも人の頭が邪魔だし。意図せず知らない人が写り込んだときはガッカリしますよね。

まあ、ベストな2月の海もあればワーストの2月もあるのでしょう。こればっかりはお天気と海況次第かな。あとは日取り。差し当たり今年の旧正月は2月の10日〜12日なのでその前後の日程で行くと中国系の旅行者に圧倒されるかも知れません。

でも確かに今でもパラオには極上のビーチリゾート感があります。印象的な青い海に点在するロックアイランドはそれだけで南国の雰囲気満点だし、ペリリューまで足を伸ばせば、まだまだ劣化が進んでいない元気な海が残っているわけです。

パラオの海と空
スコールがあるので、パラオではよく虹が出ます

ちなみに私がパラオに行く気にならないのは初めて行った16年前の記憶があるから。当時はまだカレントフックも存在しておらず、ブルーコーナは近年よりも遥かに魚影が濃くて、まるで無限の水族館に潜ったかのようでした。10年前(空港が整備され、カレントフックが普及してきた頃)もまだ保たれていたけど、その後は年を追うごとに…。

とはいえ、それは年寄りのノスタルジーみたいなものかも。例えば今の国産の鰻やら松葉ガニなんぞは昔のそれよりも味が落ちたなどと言われつつも、それでもまだ高級食材の地位を保っているわけです。お決まりの自然破壊、環境劣化によって多少損なわれはしても等級は最上位。パラオにしても良質のビーチリゾートである点は変わりません。

よって懐古の記憶を持たない新しいダイバーなら、今の姿のブルーコーナーとかでも十分に楽しめることでしょう。ダイビングのテクニカル面では昔よりも進歩しているので、ときに昔以上の感動を得られるかも知れません。

ならば私が「今のパラオなんかつまんないから、もっとマニアックなフィリピンの穴場に行こうよ」なんて言うのも無粋な話。いや、むしろダイビングを始めてから年数が浅い内にぜひ行って欲しい海と言えるかも。どうぞ皆、多くのリゾートダイバーの習性に倣って、飽きるまで何度でもパラオに行ってくださいな。

というわけで、サウスレイテには今現在その価値が解る人だけで行くことにします。