日本人の心情

多くの日本人はフィリピン人よりも悲観的です。理由はいくつかあります。もちろんこれは一般論で、個々人によっても違うけど。

完璧思考

多くの日本人は完璧思考です。学校教育でも長らく設問に対する正解を導き出す訓練に注力されてきました。

とはいえ世の中に完璧な人はいません。一握りの優秀な人はそつなく振る舞えるでしょうが、それ以外の人は失敗を重ね、悔いてしまいます。

日本の製品が高品質なのは持ち前の完璧指向がいい方向に働いた結果ですが、悪い方に働くこともあり、その場合は自分たちに課したハードルの高さが自分たちを苦しめることも少なくありません。

家族の繋がりが弱い

フィリピン人に比べれば日本人の家族の絆は薄いと言えます。

日本でも昔は三世帯同居も珍しくなかったけど、今日では少数派です。経済発展の結果、都市部に人口が移動し、核家族化が進んだことも、その原因でしょう。

また、日本では家庭を顧みずに働くことが美徳とされる風潮もありました。

そうして、家族で支え合わなくなった人は精神的に脆いものです。

地理的な理由

熱帯の島国では魚介や果物が簡単に手に入るし、仮に住む家が無くても簡単には死なないけど、寒い地方ではそうはいきません。

今でこそ豊かになったものの、昔の日本では怠惰は死に直結し兼ねませんでした。また、たとえ勤勉であっても気候が悪化すれば飢え死にの恐怖に直面していました。よって慎重な性格、ともすると悲観的なものの考え方が生存の鍵だった側面もあるでしょう。

フィリピン人には給料を後先考えず一気に使ってしまう人も多いようで。それは南国で家族の絆も強いからできる生き方です。