8ミリビデオ全滅

断捨離の一環としてビデオテープを棄てることにしました。若い人は解らないだろうけど昔は動画をビデオテープに録画していたのですよね。DVDもYoutubeもない当時、多くの人がテレビ放送を録画して手元に残していました。ほんでもってそのコレクションの充実ぶりが誇らしかったという。私もVHSと8ミリのテープにあれこれ録画していたのですが、あれはもう20年も前になるのか。

そこで8ミリビデオテープを棄てるにあたり、希少なものだけはMacのHDDに保存しておくことに。例えばRINGSのコレクションです。

Fiting Network RINGSのビデオコレクション

知らない人に向けて言うと、RINGSは1991年に発足し、前田日明が率いた当時新興の格闘技団体。月1回のペースで開催されるイベントがWOWOWで放送されていました。空手やキックボクシングのような立ち技系選手、柔道やサンボのような寝技系選手、そして投げ技を持つプロレスや総合格闘技の選手が統一ルールの下で戦う斬新な格闘ショーでした。特にヴォルク・ハンやアンドレイ・コピィロフといったロシア勢の知恵の輪のような関節技の攻防は圧巻だったのですよね。有名どころでは若かりし頃の角田信朗さんが名を上げたのもここでした。

よってヤフオク!で8ミリビデオカメラ(レンタル品)を落札。2週間コースで2,000円+往復の送料です。返送費を含めたら4,000円ちょっとですね。

後日、商品が到着。さっそくケーブルをMacに繋いだEyeTVに接続し、カセットを挿入して再生。でも30本近くあるRINGSのコレクションはほぼ全滅でした。ひたすら砂嵐です。時折映るものの、すぐに絵と音が飛び飛びになって視聴に耐えません。RINGSだけでなく初代タイガーマスク特集もブルーザー・ブロディー特集も映らず。カセットの保存状態が悪かったんでしょう。残念。

RINGS時代の前田日明
RINGS時代の前田日明。かろうじて映ったテープから

そればかりかテープを取っ換え引っ換えで3時間ほど使っていたらビデオカメラのカセットトレーが飛び出して、それっきり戻らなくなりました。もう何もできません。まあ20年以上前の機械です。そんなこともありましょう。

レンタル業者に連絡を取ったところ交換か返金してくれるとのことだったので迷わず返金を選択。交換してもらっても同様の古い機械が届くだけだし、もはやビデオテープの多くが無事ではないことが解ったから。コレクションは棄てるしかないですね。

そんなわけで、もし貴重なビデオ(お子さんの幼少時代の記録など)がそのままになっている人は、急いでHDDなりDVDにダビングした方がいいです。テープとデッキの両方がいつまで無事か解らないから。