ハウジングをちょっと改造

Seatool社HX5V用ハウジングのボディは透明の樹脂で作られています。安価なデジカメに合わせて安く作れる素材を選んだのでしょうが、カメラのストロボ光が外部に漏れてしまうためハレーションの原因になり兼ねません。そんなときに重宝するのがINONのクリアフォトシステム。カメラに装着するとストロボ光を赤外線に変更してくれ、一見光らないけど外部ストロボはきっちり働くという状態になります。

ただし、HX5Vは私にとっての最新機種、陸でも使いたいのでクリアフォトシステムのフィルムを頻繁に貼ったり剥がしたりはしたくありません。そこで、クリアフォトシステムをカメラではなくハウジングの内側に貼り付ける改造を施すことにしました。

ハウジングの改造イメージ

用意するものは以下の通り。

  • DIY店などで売っている5mm厚のウレタン素材。もしくはウェットスーツの切れ端でも可
  • 両面テープ

手順はこんな感じです。

  1. ウレタンをカメラのストロボを隠せる大きさに切り出す
  2. ウレタンの中央部をくりぬいて光の通り道を作る
  3. くりぬいた穴に被せるようにクリアフォトシステム(フィルム&保護シート)を貼り付ける
  4. ウレタンのフィルムを貼った面をカメラ側に向け、輪っか状にしたセロテープでカメラのストロボの上に仮止めする(下図)

    改造の仕組み図
  5. カメラをハウジングにセットして、ズームレバーが操作できることを確認する。問題があればウレタンを削ってサイズを調整
  6. ハウジングと外部ストロボを光ケーブルで接続し、写真を撮ってみる。このとき光が漏れたり外部ストロボが連動しないようなら、ウレタンの貼り付け位置やくりぬき穴のサイズを調整する
  7. カメラを取り出し、ウレタンのフィルムが貼ってない面に両面テープを貼って両面テープにウレタンの穴と同じ大きさの穴を空ける
  8. 両面テープのはく離紙を剥がして粘着面を露出し、カメラをハウジングにセット
  9. カメラを取り出す。その際、ウレタンがハウジング内に張り付いて残ればOK。仮止めのセロテープを捨てて完成
これでカメラをハウジングにセットするだけで、クリアフォトシステムが有効になります。