かっこいいヤドカリ

アカホシカニダマシ。

アカホシカニダマシの横顔
ガンダムに出てくるビルアーマーの試作機みたい

見るからにカニっぽいですがヤドカリの仲間。タラバガニと同じですね。

アカホシカニダマシの頭
やや失敗の写真。ピントが手前側の目に合ってないから

ついでにこちらはオーソドックスなヤドカリ。

オーソドックスなヤドカリ
セグロサンゴヤドカリ

クローズアップレンズを見分けやすくしてみた

私は水中カメラセットとともにINONのクローズアップレンズUCL-330とUCL-165M67を1個ずつ携えて潜ります。

たいていはハウジングのレンズポートにUCL-330(低倍率の方)を、フロートアームに付けたレンズホルダーにUCL-165M67を装着してエントリし、必要に応じて付け替えるわけです。20mmかそこらの生物をどアップに写すためには必須のアイテムなので、私の作品作りの生命線とも言えましょう。

スイートジェリーミドリガイに似たウミウシ
スイートジェリーミドリガイに似たウミウシ。 UCL-165M67を使うと小さな生き物が巨大なウルトラ怪獣のように映ります

ただし、困ったことにUCL-330とUCL-165M67は同じ形状なので一見して見分けがつきません。いや、よく見ると型番が書かれたペイントの位置が違うし、レンズ面を覗き込めば明らかに拡大率が違うのですが、ぱっと見では同じ外観なわけです。

また、最初の内は、どちらを付けてどちらをレンズホルダーに収めているかも把握できていますが、撮影が佳境に入ってUCL-330とUCL-165M67を何度が付け替えたり、ホルダーに戻す暇も惜しんで(ねじ込み式なので数秒掛かってしまう)砂地に置いたり、手のひらに抱え持ったりすると、どちらを使っているのか記憶が怪しくなってきます。

そこで簡単に見分けられるように工作してみました。 まずは100均のキャン・ドゥで以下のシールを購入。

株式会社スガタのウレタン樹脂シール
もちろんどちらも100円商品です

そして以下のように貼り付けました。下段の文字がシールです。

シール貼り付け済みのレンズ
特に白い方は歪んじゃったけどまあいいや。見栄えではなく実用性重視

水中では白い字が見えたらUCL-330、赤い字が見えたらUCL-165M67。手で触って文字数が多ければUCL-330、少なければUCL-165M67です。リゾートの海がメインの私はグローブを着用しないので、点字のように指で触れれば見なくても把握できます。

そう、このシールの利点はエンボス化工されていて触った感触があること。しかも意外に接着力が強く、海中に持ち込んでもなかなか剥がれません。というか陸上でも貼り直しが難しいぐらいにくっつきます。そのため私はマスクやシュノーケル、水中ハウジングなどにもこのシールで名前を書いています。私の中で密かなヒット商品です。ダイビングショップでも仕入れるといいかも。

水中撮影でフロートの効果は絶大

先月のリロアンでは怪我をして潜れなかったものの、講習用の海水プールで水中カメラセットの浮力を確認できました。あらかじめプールの中で仲間に受け止めてもらうよう頼んでおいて、中華フロート3個(以前より900gの浮力アップ)を付けたカメラセットから手を放すと勢いよく沈んでいきます。私はそんなカメラセットで片手撮りをしていたのか…。そりゃ肘も痛めるわけだ。

ビニー ABS製 水中A型フロート(底曳)新宿の水中カメラ専門店アンサーでは追加の中華フロートを貰えますが、そうやって数を増やすとかさばるので、代わりにこちらのMサイズ2個を取り寄せてもらい購入しました。2個で4,000円。世話になっているお店なので微力ながらたまには売り上げにも貢献しないとね。

これで+1.2kg、INONのフロートアーム M×2本と合わせて計1,470gの浮力が得られます。直径11cmの球体二つなので水中でもスーツケース内でもさほどかさばりません。浮力的にはLサイズ1個でもよかったのですが、直径が14cmありスーツケースに入れるには厳しそうだったのでパス。

そして今月のマクタンではこの構成でぶっつけ本番の撮影に臨みました。浮力具合は手を放すとゆっくり沈む感じ。理想的ですね。変に中性浮力を目指すとカメラを水底に仮置きした際(カエルアンコウにBCDに潜り込まれて脱着する羽目になった場合など)に流されかねないので、やや重いぐらいがベストです。

ちなみに不要になった中華フロートは別の人に譲るべく返却しておいたので、もしカメラセットの水中重量を軽くしたいなら新宿西口のアンサーで貰ってくるといいですよ。早い者勝ちです。漂着物の再利用なので次の入荷の目処もないし。

さて、水中カメラが軽いと、たとえばうねりがあるときに左手で岩を掴んで体を固定し、右手だけで撮影できます。しかも長時間OK。手振れ防止にも有効です。さすがにマニュアルフォーカスは使えませんが。

トゲツノメエビ
うねりの中で片手撮りしたトゲツノメエビ

ならば壁面から横向きに生えたシーファンのピグミーシーホースの片手撮りも楽になります。同じく、ムチカラマツに住むエビ類やガラスハゼを撮る時は左手でムチカラマツを摘んで固定できるし、ダンゴウオの場合も海藻を左手で摘めば撮りやすくなるはずです。

私はそこそこパワフルなため無関心でしたが、水中写真の腕前を向上させる重要なポイントの一つがカメラセットの水中重量だということに今さらながら気づきました。マクロ撮影の場合、両手が使えないことも多いですしね。

私の水中カメラセットもようやく完成に近づいたようです。

危険生物

私の中で海で特に警戒すべき生物の2番目がこいつ、モンハナシャコ。

モンハナシャコ

ちなみに1番はゴマモンガラ。何しろ凶暴かつ執拗だから。

3番はミノカサゴです。ミノカサゴ、岩場で写真を撮っている時に、ふと見るとそばにいたりするのですよね。しかももう少しで毒のヒレが触れそうって位置に。追い払おうにもなかなか逃げないし。

ミノカサゴ

もちろんイモガイやオニヒトデやらは殿堂入りクラスなのでランキングから除外してあります。

で、モンハナシャコ。鋭い牙や毒があるわけでもなく一見無害。たいていは巣穴に半身を隠しているし、襲いかかっても来ません。でも、だからといって接写を狙うと強烈な打脚の一撃を喰らうわけです。ハンマーを繰り出すかのようなシャコパンチは水槽のガラスやアクリル板を割るほどの威力があると言われています。だったら水中カメラのレンズポートにもヒビぐらい入り兼ねないですよね。

どアップを狙って不用意に近づいたらクローズアップレンズなりハウジングのレンズポートを割られ、ヘタすると水中ハウジングとカメラが水没ってことに。やっぱり危険だ。