スマホ全盛の時代とはいえ、ちょっと手の込んだ作業となるとまだパソコンに頼らざるを得ません。大型モニタで一度に表示できる情報量とフルピッチキーボードの入力効率たるや絶大です。
ならば懸案はWindows PCとMac、どちらを買うべきか。昔は「Macはアーティストが使うやつ」というイメージもあったけど、iPhoneやiPadのおかげでApple製品のハイブランド的な敷居の高さは失われて久しいはずです。
一般的な検討過程はこんな感じかと。
- 会社がWinならプライベートもWin
- 困った時に訊ける人が多いWinが有利
でも、Winはシェアが大い分、狙ってくるウイルス類も圧倒的に多いのですよね。中にはMacを狙うやつもなくはないけど、Macがランサムウェア(画面を動かなくして身代金を請求してくるやつ)の被害にあった話は聞かれません。これは、Macに最初から様々な純正アプリがついてきてサードパーティ製アプリへの依存度が低いこと(フリーウェアの類を必要としない)や、AppStore経由で入手したアプリは安全なことなども理由でしょう。MacならWinを狙うウイルスに感染したメールを開いても平気だし、怪しげなWebサイトにアクセスしても無事なことが多いので。
とはいえウイルス対策をしっかりやって、怪しげなサイトにもアクセスしなければWinも無難に使えます。
ならば、用途で決めるのもいいでしょう。WinもMacも基本的には同じことができるものの、それぞれ向き不向き、得手不得手はあるので。
私が知る限り、以下の用途ではMacの方が圧倒的に有利です。
- テキストライティング
- DTP
- Webデザイン
- フォトグラフィ
他にもあるかもしれません。例えば音楽とか。昔からミュージシャンにはMacユーザが多いし。でも私にはその知識がないのでここには書かないでおきます。
逆にWinが強い、もしくはMacの強みがあまり活かせないのは以下の用途です。
- Excelなどの事務作業
- Web閲覧
- メールの送受信
つまり、一つのアプリを全画面表示して、一個のファイルしか作成しない、もしくはファイルを介さない用途においては、文字の美しさを除けばMacの優位性はありません。
そして以下の分野だとMacはWinにまったく歯が立ちません。
以下、Macが強い分野の解説です。
テキストライティング
Macの方が文字表示が圧倒的に美しい上、選択テキストを読み上げる「スピーチ」機能によって聞いて確認できる点が大きいです。
DTP
Macの強みは画像プレビューの確認が楽な点とアプリの切り替えがスムーズにできること。よって大量の画像を扱い、InDesignとIllustratorやPhotoshopを頻繁に切り替えながら作業するDTPでは、MacとWinの作業効率は段違い。もちろんMacが上です。
Webデザイン
DTPと同じく大量の画像を扱い、テキストエディタとWebブラウザを行き来しながら完成させていくWebデザインの分野でも、Macの方がWinよりも断然有利です。
フォトグラフィ
いわゆる写真関連ですね。昔からMacの発色には定評がある上、開発をApple一社が手がけているため雑多なWinより表示品質も安定しています。