Photoshopがアホみたいに使い難くなった件

先月アップグレードしたPhotoshop CS6がとても使い難いです。原因は今回から導入された背景ウインドウ(私が勝手にそう呼んでます)のせい。

この通り、Photoshop CS6の初期状態は画像がタブで表示されるというもの。いわばアプリ内のフルスクリーンモードみたいな感じです。

タブ表示のPhotoshop CS6
タブ表示は見た目がスッキリするものの、1度に1個の画像しか表示できない

ただし、これでは複数の画像を見比べながら作業が出来ないので、環境設定でタブ表示を外します。するとこんな風に表示されます。

マルチウインドウ表示のPhotoshop CS6
昔ながらのウインドウ表示に設定したらこんな感じ

マルチウインドウ編集が復活しました。

でも困ったことにPhotoshop CS6ではすべての画像を閉じても背景のウインドウが表示されたままなのですよね。

背景ウインドウのみのPhotoshop CS6
すべての画像を閉じても背景のウインドウが残ってしまう

私の場合、Photoshopで画像を加工した後は、InDesignやIllustratorに切り替えてその画像を活用することが多いのですが、他のアプリのウインドウをクリックしようにもPhotoshop の背景ウインドウが邪魔してくれて。

背景ウインドウは上下を目一杯狭くリサイズして見通しを良くすることもできるのですが、その場合は新たに画像を開いた際に狭くなった背景ウインドウに合わせた小さなウインドウとして開かれるので、実用的なサイズに表示されるために何度も拡大してやる必要があります。面倒ったらありゃしない。おまけに現行バージョンは最大化ボタンの挙動がおかしいし。

と思って検索したところ、背景ウインドウをす方法を見つけてくれた人がおられました。感謝。ウインドウメニューのアプリケーションフレームですか。気付きませんでした。 Photoshop CS6自体は64bit化のおかげで以前のバージョンよりもサクサク動くので、これでストレスなく作業できます。

 

Microsoftのタブレットは受け入れられるか?

米Microsoftがいわゆるタブレット機を発表しました。「Surface」の名称を使うのだそうな。先代のSurfaceはテーブル一体型だったのですがね。

Microsoft Surface
Microsoft Surface。 手前の薄型キーボードはマグネットによる着脱式。なるほど、その手はありかも。 タイピングの感触は解らないけど…。

さて、このSurfaceはいくつかの意味で興味深いです。一番の注目点は「iPadに張り合えるか」、そして二番目は「PCベンダーとの関係はどうなるのか?」。しかもこの二つは密接に関連しています。

先行発売されるモデルはARMアーキテクチャなので既存の膨大なWindowsアプリはそのままでは動かないはずですが、Microsoftは例によって「開発費は持つからアプリを移植して」の作戦でソフトウェアハウスを口説きまくっているので、遠からず対応アプリは増えるはず。よって鍵はARMで動くWindows RTがiPad並に使えるものになっているか。完成度と使い勝手の基本的な部分ですね。一応、ユーザーインターフェースのMetro UIは前評判が良いようです。

でも、それが仮に申し分ない完成度だったとしてもMicrosoft Surfaceが先行するApple iPadに追いすがれるかは何とも。というか私はかなり厳しいと見ています。それも絶望的に。なにしろ世間では「諸事情でMacは買いづらかったけどiPadなら積極的に導入できる」という企業や団体も多いので。Surfaceが発売される年末商戦までにはiPadの導入実績はさらに増えているし、Windowsのときとは打って変わって、買ってもらうには「あえて主流のiPadではない理由」が必要になるのでしょうから。

そしてSurfaceの先行きが厳しいと思うもう一つが、PCベンダーとの関係性が確実に悪くなるだろう点。これまでMicrosoft純正品のWindows PCはなかったのに今度はそれを出してきたわけです。PCメーカーにしてみれば、これまでは運命共同体だったはずの取引先が競争相手に変貌するわけです。しかも肝心のOSを一手に握っているというタチの悪さ…。

よってPCメーカー各社はApple、Google、Microsoftのどことどのように組むのか、あるいは組まずにビジネスを展開するのかを熟考することになります。ならばMicrosoftにしても、Windows PCのときのように陣営のパートナー企業の波及力を頼んで一気にシェアを拡大するという作戦は今回は取れそうにありません。

折しも今朝のNIKKEI NETにはこんな記事が出ていました。

NECや日立製作所など国内の企業70社は米アップルの製品の業務利用を促進する一般社団法人「iOSコンソーシアム」を21日に設立する。アプリケーションソフト(アプリ)を共同開発するほか、技術者も育成し、利便性を向上させる。

とのことです。ポストPC時代にMicrosftがパートナーとなり得ないと判断したかどうかは解りませんが、Surface投入までの何ヶ月かを無為に過ごすわけにもいかないので、各社とも既に実践可能であるiPad系に注力することにしたのでしょう。

もちろん国内外では事情が違うにしろ、結局、Microsoft Surfaceは「出遅れたこと」と「味方が少ないこと」がネックになり、かつ「iPadほど使いやすくなかった」が致命的で、大差でもってApple iPadの後塵を拝し続けることになるというのが現時点での私の予想です。

WiMAXルーターが壊れた

WMX-GWMR
WMX-GWMR

IO-DATA製のWiMAXルーター WMX-GWMRが壊れたようです。まったく電源が入らなくなりました。充電用のクレードルに挿しても10秒かそこらで本体の充電ランプが消灯し、あとはうんともすんとも。

バッテリーパックをいったん外して付け直しても効果なし。クレードルを経由させずにアダプタからのケーブルを直に繋いでもだめ。そもそも起動しないので工場出荷状態に戻すリセット操作も通用しません。

そうなった原因はたぶんあれだ。先々週、沖縄のホテルで使った際(客室には無線LANがなかったので)、こちらの製品のUSB給電を利用したから。

[rakuten]donya:10925898[/rakuten]

WMX-GWMRの正式な充電アダプタの出力仕様は「DC 5V/2A」。対して上の充電器は「DC 1.5V 400mA(max)」とかなり控えめです。実際、このUSB給電だとiPhoneの充電ペースも遅いので大丈夫かと思っていたものの、ダメだったようで。普段、Macbook Proの外付けキーボードからのUSB給電では何ともないのですが。

それでも二週間は何事もなく使えていたものの、突如冒頭のような状態に。

購入元のUQ WiMAXに問い合わせれば機械を交換してくれると思うけど、もういいかな。自宅には低速ながら無料のネット環境があるし、ちょうど7月が私の更新月なので、7月1日付けで解約します。

その後は他所のモバイル環境に乗り換えるかWiMAXを契約し直すか未定です。

WWDC2012では何が発表される?

mountain-lion-heroいよいよ来週はWWDC。現地時間の11日(月)の午前中には基調講演が行われます。

折しもiPhoneやMacのモデルチェンジが噂されていますが、それらはどうでしょうね。WWDCは開発者の祭典でありお勉強会ウィーク。順当に考えれば焦点を当てるのはソフトウエアだろうと。

よって発表がありそうなのは以下の二つ。

  • OS X 10.8 Mountain Lionの主要機能と発売日
  • iOS 6の搭載予定機能

前者は確実でしょう。後者は微妙ですが、ヒント、伏線もあります。先月下旬にAppleはiBooksでのEPUB3対応を表明しましたので。

EPUB3はルビや圏点など、主に日本語の表現力向上を目指したEPUBの次規格。よってメリットが少ない欧米勢はスルーするのでは?という見方もあったものの、それに対応するとのこと。

そしてEPUB3のもう一つの特徴はDAISYとの統合。つまりDAISYの特徴だったテキスト読み上げがEPUBで実現するわけです。Appleとしてはこちらの特性を重視しているのではないかと。

今でもiOSにはSiliSiriが搭載されています。Appleが音声UIに大きな関心を持っているのは間違いありません。音声によるコントロールに加えて音声によるフィードバックですね。

といこうことで、私の予想は「主要各国語向けのTTS(Text To Speach)音声合成エンジンを搭載したiOS 6が発表される」です。そのためのAPIが提供されると。ほんでもって今は訊ねたときに応える程度ですが、望めばiPhoneやiPadがアプリと強調してあれこれベラベラしゃべるようになるという…。

裸のiPhoneが完全防水になるらしい!

こういうニュースを見つけました。これでiPhoenをお風呂やトイレに落としても大丈夫。それどころか海面付近のシュノーケリング程度なら、むきだしのiPhoneだけで水中写真やビデオが撮れるかも。

理論としては、

内部の電子回路をナノの皮膜で完全に覆うことで高い防水性を実現する

のだそうです。当然ながら充電や信号の通信性は損なわれたりはしないとのこと。

もし顕著なデメリットがないのなら、私は是非カメラを防水加工して欲しいです。水没しても平然としている一眼レフカメラなんて素晴らしすぎです。

でも、フィルムを貼る方式らしく、対応機種が限定されているということは、おそらく加工には本体を分解する必要があるのでしょうね。これが機器を丸ごと特殊な溶液に何時間か浸けておくだけでOKなんてことになるといいのですが。

ともかく継続的に注目したい技術です。