猫とみたらし団子

wordpress-logo先日、飲み会の席で知人と激しい口論になってしまいました。その場に居合わせた仲間とお店の人には申し訳ない。

相手は先日、長年可愛がっていた愛猫を突然亡くしたという50代の女性。当然、酒の席でも思い出話が多くなります。生前のその猫はみたらし団子が好きだったそうな。でもその流れで「猫には甘味を感じないとされているので不思議」という私の何気ない発言に「それは単にあなたの主観(見解)でしょ!猫になったこともないくせに!」と激怒されました。これにはびっくり。

私の感覚では、猫が定説通り甘味を感じないかや他の個体がどうなのかは重要ではなく、その子が好きだったならそれでいい話。なので何を怒っているのかが一向に解らず説明を求めたら、それがまた怒りに火を注ぐことになって。傷癒えぬままの彼女はその猫の生き様か何かを否定されたように感じたのでしょうか。人の心は解らないものです。

そして彼女はどこかから「猫も経験によって甘味の味覚が養われる」という説を聞いていて、それを強調してきました。まあそれもいいでしょう。動物にまつわる定説なんて時代とともにアップデートされていくものだから、私とてその可能性がないと言う気はありません。

ただし、本当に猫が甘味を好むかは検証してみないと解りませんよね。例えば砂糖、果物、蜂蜜、シロップ、人工甘味料各種。そういう甘味を持った食品を与えたら、それを欲するようになるかの統計ですね。それと食べ慣れたキャットフードやらとの食いつきの比較。加えて餌やりのタイミングとの関連。空腹時なら普段食べないものも食べたがるかもしれないから。その亡くなった猫にしても、みたらし団子が甘いから好きなのではなく、食感だか風味だか、あるいは飼い主が美味しそうに食べているから自分も好きになったとかじゃないかと推測するのですが。いや、旨味は感じるらしいから、それかな。もしくは逆で、みたらし団子の匂いが嫌いだから消し去ろうとして舐めているとか。

いずれにしても、そもそも猫に甘いものを与えていいんだろうかという疑念が。人の食べ物の中には他の動物には毒になるものもあって、確か犬猫にチョコレートはダメなはずだけど砂糖醤油だったらいいの?

「人と猫が一緒に食べられるスイーツ」なんてのを聞かないので、やっぱ与えるのは避けるべきなんじゃないかと。肉食の猫には自然界で糖分を摂取する機会はないので、甘いものは肥満の原因(ひいては心臓に負担がかかる)になったり、体内でビタミンが破壊されるとも聞きます。早い話、それって猫虐待だろうと。

少量なら問題ないと思うかもしれないけど、人間にはちょっとの分量でも体重数kgの猫には相当な摂取量になるし、寿命が人間よりもずっと短い猫には想像以上にダメージが蓄積され兼ねません。人の食べ物を食べるのが可愛いからという飼い主の軽率な行動が猫を早死にさせる原因になるかもしれないですよね。みたらし団子を与えた猫と与えない猫の寿命の比較なんて実験はやりたくないよなぁ。

ああ、彼女が怒り始める前に私が「生き物はいつか死ぬんですが、いざそうなると泣きますよね」とは言った気も。それが伏線となってたのかな。聞きようによっては冷酷に聞こえなくないから。後半を聞き漏らしたら特に。

でも彼女の話はそれで終わらず、なぜかスピリチュアルな方向にこじれて「じゃあ何で心霊写真が存在するの!?」と。私が「光学的なエラーでしょう」と答えたら「大槻教授と同じじゃないか!」とさらに怒りだしました。それが何であれ自分が信じていることを否定されると許せなかったのでしょうか。よく解らんです。

もっともスピリチュアル否定派の私とて、その役割や必要性は認めています。なにしろ科学は親しい誰かと死別した悲しみを癒してくれないけど、霊魂やら天国やらの話は心の支えになってくれるから。だからこそ宗教が儲かったり、それにつけ込む怪しいマルチ商法やらが横行している面もあるのだけど。

ともかく私も猫好きなので、その猫にも猫全般に対しても何ら悪くは言っていなかったはずなのだけど。何だか普段の通り道を歩いていて地雷を踏んだ気分です。 後に他の仲間に尋ねたら「我が子同然の猫を亡くして情緒不安定だから」「間違ったこと言ってないけど、タイミングが悪かったのだろう」とのご意見。はぁ、そうなのか。

一応、仲直りの握手はしたし、その後は互いに平然と話していたから私としては一過性の出来事だったと思っているけど、この先も今まで通りに楽しく酒を飲めるかは解りません。何が彼女の逆鱗に触れるのか、沸点がどこなのか解らないから。

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